学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0195

理由で解く 臨床医学各論

Q0195 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題80
問題
「施術後、患者の血液のついた鍼を廃棄する時に誤って施術者の指に刺さった。」誤刺および感染を回避する方法として適切でないのはどれか。
選択肢
1 単回(1 回)使用毫針を使用する。
2 施術には指サックを使用する。
3 手指の消毒には20%(体積百分率)イソプロピルアルコールを用いる。
4 使用後の鍼は感染性廃棄物として専用容器に捨てる。
解答
正解3(手指の消毒には20%イソプロピルアルコールを用いる)
解説
✗ 1.
単回(1 回)使用毫針を使用する。
✗ 正しい。単回使用毫針(ディスポーザブル鍼)の使用は、患者間の交差感染を防ぐ最も確実な方法である。鍼の再利用による感染リスクを完全に排除でき、B型肝炎・C型肝炎・HIVなどの血液媒介感染を予防できる。現在では標準的な感染予防策として推奨されている。
✗ 2.
施術には指サックを使用する。
✗ 正しい。施術時に指サック(またはラテックス手袋)を使用することは、術者の皮膚と患者の血液との直接接触を防ぐ有効な予防策である。特に術者の手指に傷がある場合や、出血を伴う施術を行う場合には必須である。標準予防策の一つとして重要である。
✓ 3. 誤り
手指の消毒には20%(体積百分率)イソプロピルアルコールを用いる。
イソプロピルアルコール(消毒用アルコール)の有効濃度は50〜70%(体積百分率)であり、20%では消毒効果が不十分である。アルコールの殺菌効果は濃度依存性があり、20%では細菌やウイルスを十分に不活化できない。手指消毒にはエタノール70〜80%またはイソプロピルアルコール50〜70%が適切である。
✗ 4.
使用後の鍼は感染性廃棄物として専用容器に捨てる。
✗ 正しい。使用後の鍼は感染性廃棄物(医療廃棄物)として、耐貫通性の専用容器(針捨てボックス)に廃棄することが適切である。針を再び針管に戻す(リキャップ)と針刺し事故のリスクが高まるため避ける。廃棄容器は満杯になる前に適切に処理する。
ポイント
  • アルコール消毒の有効濃度:エタノール70〜80%、イソプロピルアルコール50〜70%
  • 単回使用毫針の使用は交差感染予防の基本である
  • 感染性廃棄物は耐貫通性の専用容器に廃棄する
  • 重要用語: 消毒用アルコール濃度、単回使用毫針、感染性廃棄物、標準予防策 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題80|「施術後、患者の血液のついた鍼を廃棄する時に誤って施術者の指に刺さった。」誤刺および感染を回避する方法として適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題80|「施術後、患者の血液のついた鍼を廃棄する時に誤って施術者の指に刺さった。」誤刺および感染を回避する方法として適切でないのはどれか。
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