学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0174

理由で解く 臨床医学各論

Q0174 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題73
問題
正しいのはどれか。
選択肢
1 A型肝炎は細菌の感染による。
2 B型肝炎は血液を介して感染する。
3 急性膵炎では血清アミラーゼ値が下降する。
4 胆石は水に溶解しやすい。
解答
正解2(B型肝炎は血液を介して感染する)
解説
✗ 1. 誤り
A型肝炎は細菌の感染による。
A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)による感染症であり、細菌感染ではなくウイルス感染である。RNAウイルスの一種で、経口感染(糞口感染)により伝播し、生鮮魚介類(特に生ガキ)の摂取が原因となる。細菌性肝障害とは病態が異なる。
✓ 2. 正しい
B型肝炎は血液を介して感染する。
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV: DNAウイルス)が血液・体液を介して感染する疾患である。具体的な感染経路には輸血、針刺し事故、不潔な医療行為、性行為、母児間垂直感染などがある。潜伏期は1〜3ヵ月で、HBs抗原・HBe抗原が陽性となる。
✗ 3. 誤り
急性膵炎では血清アミラーゼ値が下降する。
急性膵炎では膵細胞の破壊により膵酵素(アミラーゼ、リパーゼ)が血中に逸脱するため、血清アミラーゼ値は著明に上昇する。尿中アミラーゼも高値となり、診断的意義が高い。下降するのではなく急上昇するのが特徴である。
✗ 4. 誤り
胆石は水に溶解しやすい。
胆石はコレステロール結石やビリルビンカルシウム結石が主成分であり、水に溶解しにくい固形物である。コレステロール結石には経口胆石溶解療法(ウルソデオキシコール酸)が試みられることもあるが、水では溶解しない。
ポイント
  • B型肝炎の感染経路:血液・体液感染(輸血、針刺し、性行為、母子感染)であり経口感染ではない
  • A型肝炎との鑑別:A型は経口感染で慢性化しないが、B型は血液感染で慢性化しうる
  • 急性膵炎の検査所見:血清アミラーゼ・リパーゼの上昇(下降ではない)
  • 胆石の性状:コレステロール結石・ビリルビン結石で水に不溶
  • 重要用語: B型肝炎, HBV, 血液感染, 急性膵炎, アミラーゼ を正確に理解しておくこと。
比較表
肝炎型 感染経路 潜伏期 主なマーカー 慢性化
A型 経口(糞口感染) 約30日 IgM-HA抗体 なし
B型 血液・体液 1〜3ヵ月 HBs抗原、HBe抗原 あり
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題73|正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題73|正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手