学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0148

理由で解く 臨床医学各論

Q0148 消化管疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題87
問題
過敏性腸症候群でみられないのはどれか。
選択肢
1 腹痛
2 下痢
3 便秘
4 下血
解答
正解4(下血)
解説
✗ 1.
腹痛
✗ 正しい。腹痛は過敏性腸症候群(IBS)の主要症状である。排便により軽減するのがIBSの腹痛の特徴であり、診断の手がかりとなる。
✗ 2.
下痢
✗ 正しい。下痢はIBSの下痢型の主症状である。「便秘型、下痢型、交代性下痢・便秘型がある」とされており、下痢型では頻回の水様便がみられる。ストレスや緊張により症状が増悪することが多い。
✗ 3.
便秘
✗ 正しい。便秘はIBSの便秘型の主症状である。腸管の緊張亢進により蠕動のリズムが乱れ、便秘を呈する。便秘型では硬い兎糞状の便が少量ずつ排出されることがある。
✓ 4. 誤り
下血
下血(血便)はIBSではみられない。IBSは器質的病変を伴わない機能性疾患であり、腸管粘膜の破壊を伴わないため下血は生じない。下血がみられる場合は大腸癌、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープなど器質的疾患を疑い、大腸内視鏡検査による精査が必要である。
ポイント
  • IBSは機能性疾患であり、下血・発熱・体重減少はみられない
  • これらの症状がある場合は器質的疾患の除外が必要(red flag signs)
  • 排便により腹痛が軽減することがIBSの診断上の特徴である
  • 診断には大腸内視鏡検査などで器質的疾患を除外することが重要である
  • 重要用語: 過敏性腸症候群、機能性疾患、下血なし、器質的病変なし、排便で軽快 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題87|過敏性腸症候群でみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題87|過敏性腸症候群でみられないのはどれか。
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