学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ D. 血圧異常 / Q0968

理由で解く 臨床医学各論

Q0968 循環器疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題88
問題
高齢者の転倒予防で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 ベッドは膝の高さとする。
2 起床時はしばらく座ってから立ち上がる。
3 廊下を歩くときは手すりを利用する。
4 履物はサンダルタイプとする。
解答
正解4(履物はサンダルタイプとする。)
解説
✗ 1.
ベッドは膝の高さとする。
✗ 正しい。ベッドの高さを膝の高さに合わせることは転倒予防に有効である。高すぎると降りる際に足が届かずバランスを崩しやすく、低すぎると立ち上がる際に大きな筋力が必要となる。膝の高さに調整することで安全な立ち上がり動作が可能になる。
✗ 2.
起床時はしばらく座ってから立ち上がる。
✗ 正しい。起床時に急に立ち上がると起立性低血圧を起こしやすいため、まず座位をしばらく保ってから立ち上がることが推奨される。高齢者では自律神経の圧受容体反射が減弱しており、急な起立による血圧低下から立ちくらみ、めまい、転倒が起こりやすい。
✗ 3.
廊下を歩くときは手すりを利用する。
✗ 正しい。廊下や階段に手すりを設置し利用することは、歩行時の安定性を増し、転倒予防に極めて有効な環境整備である。特に起立性低血圧やバランス障害のある高齢者には不可欠な転倒予防策である。
✓ 4. 誤り
履物はサンダルタイプとする。
サンダルタイプの履物は足にフィットせず脱げやすいため、つまずきや転倒の原因となり、転倒予防としては不適切である。高齢者には靴型で足にしっかりフィットし、滑りにくい素材のゴム底で、かかとが低く安定した履物が推奨される。
ポイント
  • 高齢者の転倒予防は環境整備(手すり・照明・段差解消)、動作指導(段階的起立)、適切な履物選択が重要である。サンダルやスリッパは転倒の危険を高める。
  • 起立性低血圧は高齢者の転倒原因の一つであり、降圧薬服用中の高齢者では特に注意が必要。
  • 重要用語: 転倒予防, 起立性低血圧, 環境整備, 履物, 高齢者 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題88|高齢者の転倒予防で誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題88|高齢者の転倒予防で誤っている記述はどれか。
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