学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0143

理由で解く 臨床医学各論

Q0143 消化管疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題84
問題
腸閉塞の症状として適切でないのはどれか。
選択肢
1 腹痛
2 排ガス
3 腸蠕動異常
4 腹部膨満
解答
正解2(排ガス)
解説
✗ 1.
腹痛
✗ 正しい。腹痛は腸閉塞の主要症状であり適切である。閉塞部位の口側腸管の伸展と蠕動亢進により腹痛が出現し、機械的イレウスでは間歇的な疝痛が特徴的である。
✓ 2. 誤り
排ガス
排ガスは腸閉塞の症状として適切でない。腸閉塞では排ガスの「停止」がみられるのであり、排ガスがあること自体は腸閉塞を否定する所見に近い。「排便・排ガスの停止」が腸閉塞の共通症状に分類されている。腸管の通過障害によりガスが肛門側に移動できなくなるため、排ガスは停止する。
✗ 3.
腸蠕動異常
✗ 正しい。腸蠕動異常は腸閉塞でみられる所見であり適切である。機械的イレウスでは閉塞部位の口側で蠕動が亢進し、聴診で腸雑音の亢進(金属音)が聴取される。一方、麻痺性イレウスでは蠕動が消失・減弱し、腸雑音が低下する。腸雑音の異常亢進・低下がみられる。
✗ 4.
腹部膨満
✗ 正しい。腹部膨満は腸閉塞の主要症状であり適切である。腸管内にガスと液体成分が貯留するため腹部膨満が生じる。
ポイント
  • 腸閉塞の4大症状:腹痛、嘔吐、排便排ガス停止、腹部膨満
  • 「排ガス」は腸閉塞の症状ではなく、「排ガスの停止」が症状である
  • 機械的イレウスでは腸雑音亢進、麻痺性イレウスでは腸雑音減弱
  • 重要用語: 腸閉塞、排ガス停止、腹痛、腹部膨満、鏡面像 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題84|腸閉塞の症状として適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題84|腸閉塞の症状として適切でないのはどれか。
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