学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1260

理由で解く 臨床医学各論

Q1260 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第4回(1996) 問題85
問題
慢性関節リウマチについて誤っている記述はどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 朝のこわばりがある。
3 皮下結節がみられる。
4 蝶形紅斑がみられる。
解答
正解4(蝶形紅斑がみられる)
解説
✗ 1.
女性に多い。
✗ 正しい。関節リウマチは女性に多く、男女比は約1:4で20〜50代に好発する。女性ホルモン(エストロゲン)が自己免疫反応を促進する可能性が指摘されており、妊娠中は軽快し産後に悪化する傾向がある。自己免疫疾患全般に女性優位の傾向がみられる。
✗ 2.
朝のこわばりがある。
✗ 正しい。朝のこわばり(morning stiffness)は関節リウマチの最も特徴的な初期症状であり、起床時に手指関節がこわばり動かしにくくなる。1時間以上持続するのが特徴で、診断基準では6週以上の持続が求められる。日中の活動とともに徐々に改善する点が特徴的である。
✗ 3.
皮下結節がみられる。
✗ 正しい。リウマトイド結節(皮下結節)は関節リウマチの代表的な関節外症状であり、患者の約20〜30%にみられる。肘頭部、後頭部、手指背側、仙骨部など圧迫を受けやすい部位の皮下に、硬く可動性のある結節として出現する。リウマトイド因子高値の患者に多い。
✓ 4. 誤り
蝶形紅斑がみられる。
蝶形紅斑は関節リウマチではなく全身性エリテマトーデス(SLE)の特徴的皮膚所見であり、「関節リウマチにみられる」は誤りである。蝶形紅斑は鼻梁から両頬にかけて蝶が羽を広げたように広がる紅斑で、日光暴露で増悪する。関節リウマチの皮膚症状はリウマトイド結節であり、蝶形紅斑とは明確に区別する。
ポイント
  • 蝶形紅斑はSLEに特徴的な皮膚所見であり、関節リウマチではみられない(両疾患の重要な鑑別点)
  • 関節リウマチの皮膚症状はリウマトイド結節(皮下結節)であり、蝶形紅斑と混同しないこと
  • 関節リウマチの主要所見: 女性優位(1:4)、朝のこわばり、皮下結節、対称性関節炎、リウマトイド因子陽性
  • 関節リウマチの関節外症状として、皮下結節、間質性肺炎、血管炎、強膜炎、アミロイドーシスがある
  • 重要用語: 蝶形紅斑、SLE、リウマトイド結節、関節リウマチの関節外症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
皮膚所見 関連疾患 特徴
蝶形紅斑 SLE 鼻梁〜両頬、日光で増悪
リウマトイド結節 関節リウマチ 肘頭部等の皮下結節
ヘリオトロープ疹 皮膚筋炎 上眼瞼の紫紅色浮腫性紅斑
レイノー現象 強皮症・SLE 手指の蒼白→紫→赤色変化
結節性紅斑 ベーチェット病 下腿の有痛性紅斑
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題85|慢性関節リウマチについて誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題85|慢性関節リウマチについて誤っている記述はどれか。
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