学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0141

理由で解く 臨床医学各論

Q0141 消化管疾患

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題78
問題
過敏性腸症候群について正しい記述はどれか。
選択肢
1 下血をみることが多い。
2 便秘と下痢とを繰り返すタイプがある。
3 発熱を繰り返す。
4 ストレスとは無関係である。
解答
正解2(便秘と下痢とを繰り返すタイプがある。)
解説
✗ 1. 誤り
下血をみることが多い。
過敏性腸症候群(IBS)は腸管に器質的異常がない機能性疾患であり、下血(血便)は通常みられない。下血がある場合は潰瘍性大腸炎や大腸癌などの器質的疾患を疑い精査が必要である。
✓ 2. 正しい
便秘と下痢とを繰り返すタイプがある。
過敏性腸症候群には便秘型、下痢型、交代性下痢・便秘型がある。便秘と下痢を交互に繰り返すタイプ(交代型・混合型)は臨床的によくみられるパターンであり、腸管の運動機能異常が背景にある。
✗ 3. 誤り
発熱を繰り返す。
過敏性腸症候群では発熱は通常みられない。IBSは機能性疾患であり、炎症を伴わないため発熱は生じない。発熱を伴う腹部症状がある場合は、感染性腸炎や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)など器質的疾患を考慮する必要がある。
✗ 4. 誤り
ストレスとは無関係である。
過敏性腸症候群はストレスと密接に関係している。精神的ストレスが腸管の運動異常を引き起こし、症状を増悪させる。
ポイント
  • IBSは器質的異常がない機能性疾患であり、血便・発熱は生じない
  • 便秘型・下痢型・交代型の3タイプがある
  • ストレスは重要な増悪因子であり、心身症としての側面がある
  • 重要用語: 過敏性腸症候群、機能性疾患、交代型、ストレス、血便なし を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題78|過敏性腸症候群について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題78|過敏性腸症候群について正しい記述はどれか。
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