学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0122

理由で解く 臨床医学各論

Q0122 消化管疾患

出典:あマ指 第26回(2018) 問題71
問題
「22歳の男性。腹痛と体重減少を主訴に来院。5、6年前より時々腹痛がみられていた。腹痛は空腹時痛で食事摂取により改善する。」最も考えられる疾患はどれか。
選択肢
1 逆流性食道炎
2 胃癌
3 胃潰瘍
4 十二指腸潰瘍
解答
正解4(十二指腸潰瘍)
解説
✗ 1. 誤り
逆流性食道炎
逆流性食道炎は胸やけ(胸骨後部の灼熱感)や呑酸(酸っぱいものが上がってくる)が主症状であり、空腹時痛で食事により改善するパターンは特徴的ではない。高齢者に多く、若年者には少ない疾患である。
✗ 2. 誤り
胃癌
胃癌は中高年(50〜70歳代)に多く、22歳の若年者では頻度が低い。また空腹時痛よりも食欲不振・体重減少・心窩部不快感・吐血・下血などが主症状である。5〜6年の長期経過も胃癌とは合致しない。
✗ 3. 誤り
胃潰瘍
胃潰瘍は食後に痛みが増強するのが特徴であり、空腹時痛で食事により改善するのは十二指腸潰瘍の特徴である。胃潰瘍では食物による胃粘膜の刺激で痛みが増悪し、十二指腸潰瘍では食物により胃酸が中和されて痛みが軽減する。
✓ 4. 正しい
十二指腸潰瘍
22歳の若年男性で、5〜6年の経過があり、空腹時痛で食事摂取により改善する腹痛は十二指腸潰瘍に最も特徴的である。十二指腸潰瘍は若年男性に好発し、空腹時や夜間に心窩部痛が増強し、食事で軽減する。ヘリコバクター・ピロリ菌感染が70〜90%に認められる。再発を繰り返すことも特徴的である。
ポイント
  • 十二指腸潰瘍の特徴:若年男性、空腹時痛、食事で改善、心窩部痛、再発性
  • 胃潰瘍との鑑別:胃潰瘍は食後痛、十二指腸潰瘍は空腹時痛
  • 長期経過(5〜6年)は慢性再発性の経過を示唆
  • 重要用語: 十二指腸潰瘍、空腹時痛、食事で改善、若年男性 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 好発年齢 疼痛の特徴 疼痛と食事の関係
十二指腸潰瘍 若年者 空腹時痛、夜間痛 食事で改善
胃潰瘍 中高年 食後痛 食事で増悪
逆流性食道炎 高齢者 胸焼け 前屈・臥床で増悪
胃癌 中高年 心窩部不快感 食欲不振
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題71|「22歳の男性。腹痛と体重減少を主訴に来院。5、6年前より時々腹痛がみられていた。腹痛は空腹時痛で食事摂取により改善する。」最も考えられる疾患はどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題71|「22歳の男性。腹痛と体重減少を主訴に来院。5、6年前より時々腹痛がみられていた。腹痛は空腹時痛で食事摂取により改善する。」最も考えられる疾患はどれか。
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