学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ B. 食道疾患 / Q0117

理由で解く 臨床医学各論

Q0117 消化管疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題61
問題
食道癌の危険因子として正しいのはどれか。
選択肢
1 アルコール摂取
2 胃酸分泌抑制薬
3 HPV感染
4 ヘリコバクター・ピロリ感染
解答
正解1(アルコール摂取)
解説
✓ 1. 正しい
アルコール摂取
食道癌の90%以上は扁平上皮癌であり、アルコール摂取はその主要な危険因子である。特にアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが食道粘膜を直接障害するため、ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)の活性が低い人ではリスクが著しく上昇する。飲酒と喫煙には相乗効果がある。
✗ 2. 誤り
胃酸分泌抑制薬
胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬)は逆流性食道炎の治療薬であり、食道癌の危険因子ではない。むしろ胃酸逆流による食道粘膜障害を軽減する目的で使用される。
✗ 3. 誤り
HPV感染
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染は子宮頸癌の主要な危険因子であり、食道癌の確立された危険因子ではない。HPVは子宮頸部の扁平上皮に感染して発癌に関与する。
✗ 4. 誤り
ヘリコバクター・ピロリ感染
ヘリコバクター・ピロリ感染は胃癌や胃・十二指腸潰瘍の危険因子であり、食道癌の危険因子ではない。胃癌の危険因子として「ヘリコバクター・ピロリ菌の感染」が挙げられる。
ポイント
  • 食道癌の危険因子:アルコール、喫煙、熱い食物の3つを押さえる
  • 食道癌の90%以上が扁平上皮癌で、60歳以上の高齢男性に多い(男女比約6:1)
  • ピロリ菌 → 胃癌、HPV → 子宮頸癌、アルコール → 食道癌と関連疾患を混同しないこと
  • 重要用語: 食道癌, アルコール, 喫煙, 扁平上皮癌, 危険因子 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題61|食道癌の危険因子として正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題61|食道癌の危険因子として正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手