学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ B. 食道疾患 / Q0115

理由で解く 臨床医学各論

Q0115 消化管疾患

出典:あマ指 第28回(2020) 問題77
問題
逆流性食道炎の症状はどれか。
選択肢
1 下腹部痛
2 胸焼け
3 便秘
4 発熱
解答
正解2(胸焼け)
解説
✗ 1. 誤り
下腹部痛
下腹部痛は大腸疾患(過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)や婦人科疾患(卵巣嚢腫、子宮内膜症など)の症状であり、逆流性食道炎では上腹部〜胸骨後部の症状が主体である。食道は胸部に位置するため、下腹部痛は生じない。
✓ 2. 正しい
胸焼け
逆流性食道炎の最も代表的な症状は胸焼け(heartburn)である。胸焼けは胸骨後部の灼熱感として自覚され、胃酸が食道に逆流することで食道粘膜が刺激されて生じる。特に夜間の胸焼けが特徴的で、臥床時や前屈姿勢で症状が増強する。呑酸(酸っぱいものが上がってくる感覚)も伴うことが多い。
✗ 3. 誤り
便秘
便秘は大腸の運動低下や食物繊維不足、水分摂取不足などによる症状であり、逆流性食道炎の症状ではない。便秘は過敏性腸症候群や大腸癌などでみられる。
✗ 4. 誤り
発熱
発熱は逆流性食道炎の典型的症状ではない。発熱は感染症や炎症性疾患(急性胆嚢炎、虫垂炎、腹膜炎など)で生じる全身性炎症反応である。逆流性食道炎では局所の粘膜障害が主体で、発熱は伴わない。
ポイント
  • 逆流性食道炎の主症状:胸焼け(胸骨後部の灼熱感)、呑酸
  • 増悪因子:夜間臥床時、前屈姿勢、食後すぐの臥床、肥満
  • 病態:噴門部括約筋の機能低下により胃酸が食道に逆流
  • 重要用語: 逆流性食道炎、胸焼け、呑酸、噴門部括約筋 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 逆流性食道炎 関連疾患
胸焼け GERD、食道裂孔ヘルニア
呑酸 GERD
下腹部痛 × 大腸疾患、婦人科疾患
便秘 × 過敏性腸症候群、大腸癌
発熱 × 感染症、炎症性疾患
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題77|逆流性食道炎の症状はどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題77|逆流性食道炎の症状はどれか。
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