学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ A. 口腔疾患 / Q0103

理由で解く 臨床医学各論

Q0103 消化管疾患

出典:あマ指 第3回(1995) 問題83
問題
不足すると口角炎の原因となるビタミンはどれか。
選択肢
1 ビタミンA
2 ビタミンB
3 ビタミンC
4 ビタミンD
解答
正解2(ビタミンB)
解説
✗ 1. 誤り
ビタミンA
ビタミンA(レチノール)の欠乏は夜盲症(暗順応障害)、角膜乾燥症(ビトー斑)、皮膚の乾燥・角化を起こすが、口角炎の主な原因ではない。ビタミンAは視覚・上皮細胞の分化・免疫機能に重要な役割を果たす脂溶性ビタミンである。
✓ 2. 正しい
ビタミンB
ビタミンB群、特にビタミンB2(リボフラビン)の欠乏は口角炎の原因となる。ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持に重要な補酵素として働き、欠乏すると口角炎・口内炎・舌炎(舌の疼痛・乳頭萎縮)・脂漏性皮膚炎などの粘膜・皮膚症状が出現する。治療として軟膏塗布とビタミンB2補充を行う。
✗ 3. 誤り
ビタミンC
ビタミンC(アスコルビン酸)の欠乏は壊血病を起こす。症状として歯肉出血・皮下出血・点状出血・創傷治癒遅延がみられるが、口角炎の主な原因ではない。ビタミンCはコラーゲン合成に必須の水溶性ビタミンである。
✗ 4. 誤り
ビタミンD
ビタミンD(カルシフェロール)の欠乏はくる病(小児)・骨軟化症(成人)を起こすが、口角炎とは関係しない。ビタミンDはカルシウム・リン代謝の調節に関与する脂溶性ビタミンである。
ポイント
  • ビタミンB2欠乏症の3徴:口角炎・口内炎・舌炎(いずれも粘膜症状)
  • ビタミン欠乏症の鑑別:A(夜盲症)、B1(脚気)、B2(口角炎)、C(壊血病)、D(くる病)、K(出血傾向)
  • ビタミンB2は水溶性ビタミンで、補酵素として糖質・脂質・タンパク質代謝に関与
  • 重要用語: ビタミンB2、リボフラビン、口角炎、舌炎、粘膜保護 を正確に理解しておくこと。
比較表
ビタミン 欠乏症 主な症状
ビタミンA 夜盲症 暗順応障害、角膜乾燥
ビタミンB2 口角炎・舌炎 口角亀裂、舌の疼痛・腫脹
ビタミンC 壊血病 歯肉出血、皮下出血
ビタミンD くる病・骨軟化症 骨変形、骨痛
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題83|不足すると口角炎の原因となるビタミンはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題83|不足すると口角炎の原因となるビタミンはどれか。
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