学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ A. 口腔疾患 / Q0104

理由で解く 臨床医学各論

Q0104 消化管疾患

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題78
問題
う歯の要因でないのはどれか。
選択肢
1 口腔内細菌
2 食物
3 歯の質
4 年齢
解答
正解4(年齢)
解説
✗ 1.
口腔内細菌
✗ 正しい。口腔内細菌、特にミュータンス連鎖球菌などのう蝕原性菌はう歯の三大要因の一つである。これらの細菌が糖を分解して酸を産生し、歯牙を脱灰する。デンタルプラーク(歯垢)はこれらの細菌の集合体であり、温床となっている。
✗ 2.
食物
✗ 正しい。食物中の糖質(特にスクロース)はう歯の三大要因の一つである。細菌が糖質を代謝して酸を産生するため、糖質摂取量が多いほどう歯のリスクが高まる。間食を避けることが予防対策として重要である。
✗ 3.
歯の質
✗ 正しい。歯の質(エナメル質の耐酸性や歯質の強度など)はう歯の三大要因の一つである。個人差があり、遺伝的要因や栄養状態、フッ素摂取などによって歯質の強度が変わる。フッ素は酸に溶けにくい歯をつくる効果がある。
✓ 4. 誤り
年齢
年齢自体はう歯の直接的要因には含まれない。う歯の発生にはKeyes(カイス)の三つの輪として、口腔内細菌・食物(糖質)・歯の質(宿主の感受性)の3要因が挙げられる。これに時間の要因を加えた4因子説もあるが、年齢は直接的な要因ではない。ただし、年齢によって口腔衛生習慣や唾液分泌量が変化するため、間接的な影響はある。
ポイント
  • Keyesの三つの輪:う歯の3大要因は細菌・食物(糖質)・歯の質であり、3つが重なる部分でう歯が発生する
  • 4因子説:上記3要因に「時間」を加えたもので、酸による脱灰が持続する時間が長いほどう歯リスクが高まる
  • 年齢は直接要因ではないが、小児では乳歯の歯質が弱い、高齢者では唾液分泌低下などの間接的影響がある
  • 重要用語: Keyesの三つの輪、ミュータンス連鎖球菌、脱灰、歯質 を正確に理解しておくこと。
比較表
要因 内容 予防対策
口腔内細菌 ミュータンス連鎖球菌など 歯磨き(歯垢除去)
食物 糖質(スクロース) 間食を避ける
歯の質 エナメル質の耐酸性 フッ素塗布・摂取
(時間) 酸による脱灰の持続時間 だらだら食べをしない
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題78|う歯の要因でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題78|う歯の要因でないのはどれか。
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