学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ D. 性感染症 / Q0092

理由で解く 臨床医学各論

Q0092 感染症

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題70
問題
疾患と病原体との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 アスペルギルス症 ― 真菌
2 トキソプラズマ症 ― マイコプラズマ
3 トラコ―マ ― クラミジア
4 エイズ ― HIV
解答
正解2(トキソプラズマ症 ― マイコプラズマ)
解説
✗ 1.
アスペルギルス症 ― 真菌
✗ 正しい。アスペルギルス症の原因はアスペルギルス(Aspergillus)であり、真菌(糸状菌)の一種である。肺アスペルギルス症が代表的であり、免疫不全者で侵襲性アスペルギルス症として重篤化することがある。
✓ 2. 誤り
トキソプラズマ症 ― マイコプラズマ
トキソプラズマ症の原因はマイコプラズマではなく、トキソプラズマ原虫(Toxoplasma gondii)である。トキソプラズマは原虫(寄生虫)であり、猫を終宿主として経口感染で人に感染する。マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)はマイコプラズマ肺炎の原因であり、全く異なる病原体である。
✗ 3.
トラコ―マ ― クラミジア
✗ 正しい。トラコーマはクラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)による慢性結膜炎であり、この組合せは正しい。発展途上国で失明の主要な原因の一つ。クラミジアの感染症に分類されている。
✗ 4.
エイズ ― HIV
✗ 正しい。エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)によるウイルス感染症である。
ポイント
  • トキソプラズマ=原虫(寄生虫)であり、マイコプラズマとは全く異なる。名前が似ているため混同しやすいが、トキソプラズマは「原虫」、マイコプラズマは「細菌の一種(細胞壁を持たない)」である。
  • 病原体の分類(ウイルス・細菌・真菌・原虫・リケッチア・スピロヘータ)を正確に区別できるようにすること。
  • クラミジアは細菌に分類されるが偏性細胞内寄生体であり、トラコーマ・性器クラミジア感染症・オウム病の原因となる。
  • 重要用語: トキソプラズマ(原虫)、マイコプラズマ(細菌)、病原体の分類 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 正しい病原体 分類
トキソプラズマ症 トキソプラズマ原虫 原虫
マイコプラズマ肺炎 マイコプラズマ 細菌
アスペルギルス症 アスペルギルス 真菌
トラコーマ クラミジア 細菌
エイズ HIV ウイルス
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題70|疾患と病原体との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題70|疾患と病原体との組合せで誤っているのはどれか。
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