学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ D. 性感染症 / Q0089

理由で解く 臨床医学各論

Q0089 感染症

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題82
問題
エイズについて正しい記述はどれか。
選択肢
1 予防接種が有効である。
2 食物からも感染する。
3 ウイルスが原因である。
4 感染者は隔離の必要がある。
解答
正解3(ウイルスが原因である。)
解説
✗ 1. 誤り
予防接種が有効である。
HIVに対する有効なワクチン(予防接種)は現在のところ開発されていない。HIVは変異が非常に速いためワクチン開発が困難である。予防としては、コンドームの使用や曝露前予防内服(PrEP)などが行われている。
✗ 2. 誤り
食物からも感染する。
HIVは血液・精液・腟分泌液・母乳を介して感染し、食物からは感染しない。感染経路として「性交渉」「血液製剤の輸注」「妊娠・出産」が挙げられており、経口感染は含まれていない。HIVは消化管内では不活化される。
✓ 3. 正しい
ウイルスが原因である。
エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)はヒト免疫不全ウイルス(HIV)によるウイルス感染症である。HIVはCD4陽性Tリンパ球に感染してその機能を破壊し、免疫能が低下して日和見感染を起こす。
✗ 4. 誤り
感染者は隔離の必要がある。
HIVは日常的な接触(握手・咳・くしゃみ・食器の共用など)では感染しないため、感染者の隔離は不要かつ不適切である。感染症法でも五類感染症に分類されており、隔離の対象ではない。
ポイント
  • エイズ=HIV(ウイルス)が原因であり、「ワクチンなし」「食物からは感染しない」「隔離は不要」の3点を正確に覚えること。
  • HIVはCD4陽性Tリンパ球を破壊し、免疫不全状態を引き起こす。日和見感染(カリニ肺炎、カンジダ症等)や悪性腫瘍(カポジ肉腫等)を合併する。
  • 感染症法では五類感染症に指定されており、一類・二類のような入院勧告や隔離措置の対象ではない。
  • 重要用語: HIV、CD4陽性Tリンパ球、ワクチン未開発、五類感染症、日和見感染 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題82|エイズについて正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題82|エイズについて正しい記述はどれか。
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