学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ D. 性感染症 / Q0087

理由で解く 臨床医学各論

Q0087 感染症

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題88
問題
エイズ感染の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 性交渉
2 輸血
3 握手
4 針刺し事故
解答
正解3(握手)
解説
✗ 1.
性交渉
✗ 正しい。性交渉はHIV感染の最も多い感染経路である。精液や腟分泌液中のウイルスが粘膜から侵入して感染が成立する。
✗ 2.
輸血
✗ 正しい。HIV陽性者の血液による輸血は感染の原因となる。「HIVが混入した血液製剤の輸注」が感染経路に分類されている。現在は献血血液のスクリーニング検査でリスクは大幅に低減されている。
✓ 3. 誤り
握手
握手ではHIVに感染しない。HIVは血液・精液・腟分泌液・母乳を介して感染するが、日常的な接触(握手・咳・くしゃみ・食器の共用・入浴・蚊の刺咬など)では感染しない。そのため感染者の隔離は不要である。
✗ 4.
針刺し事故
✗ 正しい。HIV陽性者の血液で汚染された注射針による針刺し事故は、医療従事者の感染リスクとなる。針刺し事故後は速やかに抗HIV薬の予防内服を開始することが推奨されている。
ポイント
  • HIVの感染経路は「性交渉」「血液(輸血・血液製剤・針刺し)」「母子感染(妊娠・出産・母乳)」の3つに大別される。日常的な接触では感染しない。
  • HIVは感染力が比較的弱く、空気感染・飛沫感染・経口感染はしない。握手や食事の共有などでは感染しないことを正確に理解すること。
  • 感染症法では五類感染症に指定されており、隔離の対象ではない。
  • 重要用語: HIV感染経路(性交渉・血液・母子感染)、日常接触での非感染性 を正確に理解しておくこと。
比較表
感染経路 具体例 感染の有無
性交渉 精液・腟分泌液を介した粘膜接触 あり(80%以上)
血液感染 輸血・血液製剤・針刺し事故 あり
母子感染 妊娠・出産・母乳 あり
日常接触 握手・咳・食器共用・蚊 なし
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題88|エイズ感染の原因とならないのはどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題88|エイズ感染の原因とならないのはどれか。
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