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理由で解く 臨床医学各論

Q0231 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第3回(1995) 問題76
問題
痛みの部位と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 心窩部 ― 胃潰瘍
2 左季肋部 ― 胆石症
3 右下腹部 ― 虫垂炎
4 左下腹部 ― 急性大腸炎
解答
正解2(左季肋部 - 胆石症)
解説
✗ 1.
心窩部 ― 胃潰瘍
✗ 正しい。胃潰瘍では胃粘膜の潰瘍形成により心窩部(上腹部正中)に疼痛が出現する。 食後に増強することが多く、心窩部痛と胃潰瘍の組合せは正しい。
✓ 2. 誤り
左季肋部 ― 胆石症
胆石症の疼痛部位は右季肋部(右上腹部)であり、左季肋部ではない。 胆嚢は肝臓下面の右季肋部に位置し、胆石が胆嚢頸部に嵌頓すると心窩部から右季肋部に強い痛み(胆石発作)が出現する。 しばしば右肩に放散痛を認め、高脂肪食摂取後や夜間に発作が起こりやすい。
✗ 3.
右下腹部 ― 虫垂炎
✗ 正しい。虫垂炎では虫垂の炎症により右下腹部に圧痛が出現する。 マックバーネー点(臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3の点)やランツ点が圧痛点として知られ、この組合せは正しい。
✗ 4.
左下腹部 ― 急性大腸炎
✗ 正しい。急性大腸炎では主にS状結腸〜下行結腸の炎症により左下腹部に疼痛が出現しやすい。 S状結腸は左下腹部に位置するため、この組合せは正しい。
ポイント
  • 胆石症の疼痛部位は「右」季肋部であり、「左」季肋部ではない。胆嚢は肝臓下面(右季肋部)に位置するため、右季肋部痛と右肩放散痛が特徴的である
  • 腹痛の部位と対応疾患の組合せは頻出テーマであり、各臓器の解剖学的位置と関連づけて覚えること
  • 虫垂炎の初期は心窩部〜臍周囲の内臓痛で始まり、進行すると右下腹部の体性痛に移行するため注意が必要である
  • 重要用語: 胆石症の右季肋部痛, マックバーネー点, 腹痛の部位と臓器 を正確に理解しておくこと。
比較表
疼痛部位 対応する疾患 関連する解剖学的構造
心窩部(上腹部正中) 胃潰瘍、急性胃炎、急性膵炎 胃、膵臓(後腹膜)
右季肋部 胆石症、急性胆嚢炎 胆嚢(肝臓下面)
右下腹部 虫垂炎 虫垂(回盲部付近)
左下腹部 急性大腸炎、S状結腸憩室炎 S状結腸、下行結腸
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題76|痛みの部位と疾患との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題76|痛みの部位と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
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