学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0060

理由で解く 臨床医学各論

Q0060 感染症

出典:あマ指 第18回(2010) 問題74
問題
「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患について正しい記述はどれか。
選択肢
1 ワクチンで予防可能である。
2 感染力は弱い。
3 経口感染する。
4 抗生物質が有効である。
解答
正解1(ワクチンで予防可能である。)
解説
✓ 1. 正しい
ワクチンで予防可能である。
本症例は麻疹(はしか)である。風邪症状と発熱(カタル期)→いったん解熱→再び高熱と全身の斑状紅色丘疹(発疹期)という二峰性発熱の経過が麻疹に特徴的である。麻疹はMRワクチン(弱毒生ワクチン)で予防可能であり、弱毒生ワクチンを接種すると、麻疹に対する免疫が成立する。
✗ 2. 誤り
感染力は弱い。
麻疹は空気感染(飛沫核感染)するため感染力は極めて強い。基本再生産数(R0)は12〜18と感染症の中でも最も高い部類に入る。免疫のない人が感染者と接触するとほぼ確実に感染する。
✗ 3. 誤り
経口感染する。
麻疹は空気感染(飛沫核感染)であり、経口感染ではない。「ウイルスが上気道粘膜に侵入して増殖し」とされており、気道を介した感染である。
✗ 4. 誤り
抗生物質が有効である。
麻疹はウイルス感染症であり、抗生物質(抗菌薬)は原因治療として無効である。ただし二次的な細菌感染(肺炎など)を合併した場合には抗菌薬が使用される。
ポイント
  • 麻疹の二峰性発熱は「カタル期(発熱)→一時解熱→発疹期(再発熱+全身発疹)」の経過をとる。コプリック斑(カタル期に口腔内に出現)とあわせて特徴的な臨床像である。
  • 麻疹は「空気感染」で感染力が最も強い感染症の一つであり、ワクチン(MRワクチン)で予防可能である。
  • 重要用語: 二峰性発熱, 空気感染, MRワクチン, コプリック斑 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題74|「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題74|「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患について正しい記述はどれか。
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