学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0061

理由で解く 臨床医学各論

Q0061 感染症

出典:あマ指 第18回(2010) 問題75
問題
「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患の合併症として頻度が低いのはどれか。
選択肢
1 脳炎
2 中耳炎
3 肺炎
4 精巣炎
解答
正解4(精巣炎)
解説
✗ 1.
脳炎
✗ 正しい。麻疹脳炎は約1,000人に1人の割合で発症する重要な合併症である。また、麻疹後数年を経てSSPE(亜急性硬化性全脳炎)を発症することもある。
✗ 2.
中耳炎
✗ 正しい。中耳炎は麻疹の比較的よくみられる合併症であり、麻疹の合併症として中耳炎が挙げられる。小児では耳管の構造的特性から特に発症しやすい。
✗ 3.
肺炎
✗ 正しい。肺炎は麻疹の重要な合併症であり、死亡原因の主要なものである。麻疹ウイルスによる間質性肺炎のほか、細菌の二次感染による肺炎も起こりうる。
✓ 4. 誤り
精巣炎
精巣炎(睾丸炎)は麻疹の合併症としては頻度が低い。精巣炎は流行性耳下腺炎(ムンプス)の合併症として知られており、「精巣上体炎(副睾丸炎)、精巣炎(睾丸炎)」はムンプスの合併症に分類されている。麻疹の主な合併症は脳炎、肺炎、中耳炎、下痢である。
ポイント
  • 麻疹の合併症は「脳炎・肺炎・中耳炎・下痢」が頻度の高いものとして重要。精巣炎はムンプスの合併症であり、麻疹と混同しないこと。
  • 本症例は二峰性発熱(風邪症状+発熱→一時解熱→再発熱+全身斑状紅色丘疹)から麻疹と診断される。リンパ節腫脹がないことも風疹との鑑別に有用。
  • 重要用語: 麻疹の合併症(脳炎・肺炎・中耳炎), 精巣炎(ムンプス), 二峰性発熱 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 主な合併症
麻疹 脳炎、肺炎、中耳炎、下痢、SSPE
流行性耳下腺炎 精巣炎、髄膜炎、膵炎、難聴
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題75|「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患の合併症として頻度が低いのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題75|「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患の合併症として頻度が低いのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手