学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0053

理由で解く 臨床医学各論

Q0053 感染症

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題73
問題
疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 単純ヘルペス脳炎 ― 側頭葉症状
2 ポリオ ― 痙性単麻痺
3 脊髄癆 ― 膝蓋腱反射亢進
4 髄膜炎 ― ロンベルグ徴候
解答
正解1(単純ヘルペス脳炎 - 側頭葉症状)
解説
✓ 1. 正しい
単純ヘルペス脳炎 ― 側頭葉症状
単純ヘルペス脳炎はHSV-1が側頭葉・辺縁系に好発する急性壊死性脳炎である。髄膜脳炎を起こす。側頭葉が障害されるため、記憶障害、人格変化、幻嗅(嗅覚の幻覚)、異常行動、側頭葉てんかんなどの側頭葉症状が特徴的に出現する。治療にはアシクロビルの早期投与が重要である。
✗ 2. 誤り
ポリオ ― 痙性単麻痺
ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄前角の運動ニューロンが障害される疾患であり、下位運動ニューロン障害による弛緩性麻痺を起こす。痙性麻痺(上位運動ニューロン障害)ではない。
✗ 3. 誤り
脊髄癆 ― 膝蓋腱反射亢進
脊髄癆は梅毒の第4期にみられる神経梅毒の一つであり、脊髄後索・後根が変性する。後索障害により深部感覚が障害され、膝蓋腱反射は低下〜消失する(亢進ではない)。梅毒の第4期として脊髄癆がある。
✗ 4. 誤り
髄膜炎 ― ロンベルグ徴候
ロンベルグ徴候は閉眼時に体が動揺する所見であり、後索障害(深部感覚障害)を示す。脊髄癆やフリードライヒ失調症でみられる所見であり、髄膜炎の症状ではない。髄膜炎で特徴的な所見は項部硬直やケルニッヒ徴候である。
ポイント
  • 単純ヘルペス脳炎は「側頭葉に好発」「側頭葉症状」がキーワード。早期のアシクロビル投与が予後を左右する。
  • ポリオは「弛緩性麻痺」(下位運動ニューロン障害)であり、「痙性麻痺」(上位運動ニューロン障害)ではない。脊髄癆は「深部反射低下〜消失」であり「亢進」ではない。
  • 重要用語: 単純ヘルペス脳炎, 側頭葉, 弛緩性麻痺(ポリオ), 脊髄癆, ロンベルグ徴候 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 障害部位 特徴的症状
単純ヘルペス脳炎 側頭葉・辺縁系 記憶障害、人格変化、幻嗅
ポリオ 脊髄前角 弛緩性麻痺(下位運動ニューロン障害)
脊髄癆 脊髄後索・後根 深部感覚障害、膝蓋腱反射消失
髄膜炎 髄膜 項部硬直、ケルニッヒ徴候
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題73|疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題73|疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手