学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0051

理由で解く 臨床医学各論

Q0051 感染症

出典:あマ指 第5回(1997) 問題82
問題
帯状疱疹について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 細菌感染である。
2 疼痛を伴う。
3 肋間神経領域に好発する。
4 水疱が帯状に発生する。
解答
正解1(細菌感染である。)
解説
✓ 1. 誤り
細菌感染である。
帯状疱疹は細菌感染ではなく、水痘・帯状ヘルペスウイルス(VZV)の再活性化によるウイルス感染症である。小児期に水痘に罹患した後、ウイルスが脊髄後根神経節や三叉神経節に潜伏感染し、免疫力が低下したときに再活性化して発症する。
✗ 2.
疼痛を伴う。
✗ 正しい。帯状疱疹では皮疹の出現に伴って当該神経の神経痛を伴う。皮疹消退後も帯状疱疹後神経痛(PHN)として疼痛が数カ月〜数年持続することがある。
✗ 3.
肋間神経領域に好発する。
✗ 正しい。帯状疱疹は肋間神経領域(胸部〜腹部)に好発する。その他、三叉神経領域(顔面)にも発症する。片側の神経支配領域に限局して出現するのが特徴である。
✗ 4.
水疱が帯状に発生する。
✗ 正しい。帯状疱疹では神経の走行に一致して帯状の水疱が集簇して発生する。これが「帯状」疱疹の名称の由来である。
ポイント
  • 帯状疱疹は「ウイルス感染症」であり「細菌感染」ではないことが最も重要な知識。VZVの初感染が水痘、再活性化が帯状疱疹であることを確実に覚えること。
  • 帯状疱疹の3大特徴は「片側性」「神経支配領域に一致」「帯状の水疱と神経痛」である。
  • 重要用語: VZV, 再活性化, 帯状疱疹後神経痛(PHN), 片側性, 肋間神経 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 水痘 帯状疱疹
原因 VZVの初感染 VZVの再活性化
好発年齢 小児期 高齢者・免疫低下時
皮疹分布 全身に散在 片側・神経支配領域に限局
疼痛 軽度~なし 神経痛を伴う
治療 対症療法、アシクロビル アシクロビル早期投与
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題82|帯状疱疹について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題82|帯状疱疹について誤っている記述はどれか。
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