学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0048

理由で解く 臨床医学各論

Q0048 感染症

出典:あマ指 第30回(2022) 問題58
問題
次の文で示す感染症はどれか。「丘疹から水疱となり、その後破れて痂疲を形成する発疹を呈する。」
選択肢
1 猩紅熱
2 水痘
3 風疹
4 麻疹
解答
正解2(水痘)
解説
✗ 1. 誤り
猩紅熱
猩紅熱はA群溶血性連鎖球菌による感染症で、全身のびまん性紅斑(点状紅斑)が特徴である。水疱は形成せず、イチゴ舌・口囲蒼白が特徴的所見である。
✓ 2. 正しい
水痘
水痘(みずぼうそう)は水痘・帯状ヘルペスウイルス(VZV)による感染症で、皮疹が「紅色丘疹→水疱→膿疱→痂皮」の順に変化するのが特徴的である。全身に各段階の発疹が同時に混在する(多形性発疹)のも水痘の特徴であり、他の発疹性疾患と鑑別する重要なポイントである。
✗ 3. 誤り
風疹
風疹の発疹はバラ紅色の斑状丘疹であり、水疱は形成しない。3日前後で消退するため「三日ばしか」と呼ばれる。
✗ 4. 誤り
麻疹
麻疹の発疹は斑状の丘疹性発疹であり、水疱は形成しない。コプリック斑(口腔頬粘膜の白色斑点)が麻疹に特異的な所見である。
ポイント
  • 「丘疹→水疱→痂皮」という経過は水痘に特徴的であり、他の発疹性疾患(猩紅熱・風疹・麻疹)では水疱を形成しない点が重要な鑑別ポイントである。
  • 水痘では各段階の発疹が同時に混在する「多形性発疹」がみられ、これも水痘の特徴的所見である。
  • 水痘は空気感染するため感染力が非常に強い。弱毒生ワクチンによる予防が可能である。
  • 重要用語: 紅色丘疹→水疱→膿疱→痂皮, 多形性発疹, VZV, 空気感染 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 発疹の特徴 水疱形成 その他の特徴
水痘 丘疹→水疱→膿疱→痂皮 あり 多形性発疹(各段階が混在)
猩紅熱 全身びまん性紅斑 なし イチゴ舌・口囲蒼白
風疹 バラ紅色斑状丘疹 なし 3日で消退、リンパ節腫脹
麻疹 斑状丘疹性発疹 なし コプリック斑、二峰性発熱
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題58|次の文で示す感染症はどれか。「丘疹から水疱となり、その後破れて痂疲を形成する発疹を呈する。」 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題58|次の文で示す感染症はどれか。「丘疹から水疱となり、その後破れて痂疲を形成する発疹を呈する。」
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