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理由で解く 臨床医学各論

Q0039 感染症

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題54
問題
細菌性腸炎の原因菌と食品の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 サルモネラ属 ― ハチミツ
2 腸炎ビブリオ ― 生鮮魚介類
3 ブドウ球菌 ― にぎりめし
4 カンピロバクター ― 鶏肉
解答
正解1(サルモネラ属 ――― ハチミツ)
解説
✓ 1. 誤り
サルモネラ属 ― ハチミツ
サルモネラ属とハチミツの組合せは誤りである。サルモネラ属の原因食品は肉・卵・乳とその加工品であり、肉・卵・乳とその加工品。ハチミツはボツリヌス菌の芽胞を含むことがあり、乳児ボツリヌス症の原因食品として知られている。1歳未満の乳児にハチミツを与えてはならない。
✗ 2.
腸炎ビブリオ ― 生鮮魚介類
✗ 正しい。腸炎ビブリオと生鮮魚介類の組合せは正しい。腸炎ビブリオは好塩菌で海水中に生息し、刺身や寿司などの生魚介類が感染源となる。
✗ 3.
ブドウ球菌 ― にぎりめし
✗ 正しい。ブドウ球菌とにぎりめしの組合せは正しい。手指の化膿創から黄色ブドウ球菌が食品に付着し、産生された耐熱性エンテロトキシンにより食中毒が発生する。
✗ 4.
カンピロバクター ― 鶏肉
✗ 正しい。カンピロバクターと鶏肉の組合せは正しい。鶏肉の加熱不十分が主な感染原因であり、近年では最も多い細菌性食中毒の原因菌の一つである。
ポイント
  • 食中毒の原因菌と原因食品の組合せは頻出テーマである。サルモネラ=鶏卵・食肉、腸炎ビブリオ=生魚介類、ブドウ球菌=にぎりめし・弁当、カンピロバクター=鶏肉の組合せを確実に覚えること。
  • ハチミツはサルモネラではなくボツリヌス菌と関連する食品である。1歳未満の乳児にハチミツを与えてはならない(乳児ボツリヌス症の危険)。
  • 食中毒は「毒素型」(ブドウ球菌・ボツリヌス)と「感染侵入型」(サルモネラ・腸炎ビブリオ・カンピロバクター)に分類される。毒素型は潜伏期が短く発熱を伴わないことが多い。
  • 重要用語: サルモネラ(鶏卵・食肉), 腸炎ビブリオ(生魚介類), ブドウ球菌(にぎりめし), カンピロバクター(鶏肉) を正確に理解しておくこと。
比較表
原因菌 原因食品 食中毒の型
サルモネラ 肉・卵・乳製品 感染侵入型
腸炎ビブリオ 生鮮魚介類 感染侵入型
ブドウ球菌 にぎりめし・弁当 毒素型
カンピロバクター 鶏肉・水 感染侵入型
ボツリヌス いずし・ハチミツ 毒素型
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題54|細菌性腸炎の原因菌と食品の組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題54|細菌性腸炎の原因菌と食品の組合せで誤っているのはどれか。
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