学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0035

理由で解く 臨床医学各論

Q0035 感染症

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題65
問題
院内感染と関連が深いのはどれか。
選択肢
1 破傷風菌
2 MRSA
3 肺炎球菌
4 ボツリヌス菌
解答
正解2(MRSA)
解説
✗ 1. 誤り
破傷風菌
破傷風菌は土壌中に芽胞として存在し、外傷(特に深い刺し傷など嫌気的環境の創傷)から感染する。院内感染の主要原因菌ではない。
✓ 2. 正しい
MRSA
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は院内感染と最も関連が深い細菌である。多くの抗菌薬に耐性を持ち、入院患者(特に免疫が低下した患者)に肺炎、創部感染、敗血症などを引き起こす。治療にはバンコマイシンが用いられる。
✗ 3. 誤り
肺炎球菌
肺炎球菌は市中肺炎の最も多い原因菌であるが、院内感染の代表的原因菌ではない。高齢者に肺炎を起こしやすく、肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。
✗ 4. 誤り
ボツリヌス菌
ボツリヌス菌は食品(いずし・真空包装食品・ハチミツなど)を介した食中毒の原因菌であり、院内感染との関連は薄い。毒素型食中毒で弛緩性麻痺を起こす。
ポイント
  • 院内感染の原因菌としてMRSAが最も重要。MRSAは主に接触感染(医療従事者の手指を介した伝播)で広がるため、手指衛生(手洗い・手指消毒)が予防の最重要策である。
  • MRSAに対してはバンコマイシンが第一選択薬である。通常のペニシリン系・セフェム系抗菌薬には耐性を示す。
  • 院内感染を起こす菌と市中感染を起こす菌を区別すること。肺炎球菌や破傷風菌は市中感染・環境感染の原因菌である。
  • 重要用語: MRSA, バンコマイシン, 接触感染, 手指衛生, 院内感染 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題65|院内感染と関連が深いのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題65|院内感染と関連が深いのはどれか。
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