学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0034

理由で解く 臨床医学各論

Q0034 感染症

出典:あマ指 第28回(2020) 問題76
問題
感染症について正しいのはどれか。
選択肢
1 猩紅熱はウイルス感染症である。
2 結核は垂直感染する。
3 破傷風では筋のけいれんが起こる。
4 エイズはワクチンにより予防可能である。
解答
正解3(破傷風では筋のけいれんが起こる。)
解説
✗ 1. 誤り
猩紅熱はウイルス感染症である。
猩紅熱はA群溶血性連鎖球菌(細菌)による感染症であり、ウイルス感染症ではない。発熱・咽頭痛・イチゴ舌・全身の紅斑が特徴である。
✗ 2. 誤り
結核は垂直感染する。
結核は主に空気感染(飛沫核感染)であり、垂直感染(母子感染)は主な感染経路ではない。垂直感染が重要な疾患としてはB型肝炎、HIV感染症、梅毒(先天性梅毒)、風疹(先天性風疹症候群)などがある。
✓ 3. 正しい
破傷風では筋のけいれんが起こる。
破傷風では筋のけいれん(強直性痙攣)が起こる。破傷風菌が産生する外毒素テタノスパスミンが神経行性に中枢神経へ運ばれ、抑制性シナプスに作用して抑制性神経伝達物質(グリシン・GABA)の放出を阻害する。その結果、随意筋の持続的痙攣が生じ、牙関緊急(開口障害)、痙笑(顔面筋痙攣)、後弓反張(体幹・四肢の筋痙攣)が出現する。
✗ 4. 誤り
エイズはワクチンにより予防可能である。
エイズ(HIV感染症)には有効なワクチンは現時点で開発されていない。予防は性行為時のコンドーム使用、針刺し事故防止、血液製剤のスクリーニングなどが中心となる。
ポイント
  • 破傷風の病態は「外毒素テタノスパスミンによる筋痙攣」が核心であり、牙関緊急・後弓反張が特徴的所見である。
  • 猩紅熱はA群溶血性連鎖球菌による「細菌」感染症であり、ウイルス感染症と混同しないこと。イチゴ舌・口囲蒼白が特徴。
  • 空気感染する疾患(麻疹・水痘・結核)と垂直感染する疾患(B型肝炎・HIV等)を混同しないこと。
  • 重要用語: テタノスパスミン, 牙関緊急, 後弓反張, 空気感染, 垂直感染 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病原体 感染経路 特徴
猩紅熱 A群溶血性連鎖球菌 飛沫感染 イチゴ舌・口囲蒼白
破傷風 破傷風菌 創傷感染 牙関緊急・後弓反張
結核 結核菌 空気感染 肺結核が主
エイズ HIV 性行為・血液 ワクチンなし
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題76|感染症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題76|感染症について正しいのはどれか。
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