学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0033

理由で解く 臨床医学各論

Q0033 感染症

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題69
問題
感染症について正しいのはどれか。
選択肢
1 ムンプスウイルスは空気感染する。
2 MRSA は院内感染の原因となる。
3 ボツリヌス菌による食中毒の主たる症状は血便である。
4 風疹は精巣炎を合併する。
解答
正解2(MRSA は院内感染の原因となる。)
解説
✗ 1. 誤り
ムンプスウイルスは空気感染する。
ムンプスウイルス(流行性耳下腺炎の原因)は飛沫感染であり、空気感染ではない。空気感染(飛沫核感染)するのは麻疹・水痘・結核の3つが代表的であり、これらと区別すること。
✓ 2. 正しい
MRSA は院内感染の原因となる。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は院内感染の最も重要な原因菌の一つである。多くの抗菌薬に耐性を持ち、バンコマイシンが治療に用いられる。感染症法の五類感染症に指定されている。
✗ 3. 誤り
ボツリヌス菌による食中毒の主たる症状は血便である。
ボツリヌス菌食中毒の主な症状は神経症状(弛緩性麻痺)であり、血便ではない。血便はベロ毒素産生性大腸菌食中毒で特徴的な症状である。
✗ 4. 誤り
風疹は精巣炎を合併する。
精巣炎(睾丸炎)を合併するのは流行性耳下腺炎(ムンプス)であり、風疹ではない。精巣上体炎(副睾丸炎)、精巣炎(睾丸炎)とされている。風疹の重要な合併症は先天性風疹症候群(妊婦の感染による胎児奇形)である。
ポイント
  • 空気感染する疾患は「麻疹・水痘・結核」の3つに限定される。ムンプスやインフルエンザなど多くの呼吸器感染症は飛沫感染であることを区別する。
  • 精巣炎を合併するのは「ムンプス」であり「風疹」ではない。風疹の合併症は「先天性風疹症候群」が最重要である。
  • 重要用語: 空気感染(麻疹・水痘・結核), MRSA, ムンプスの精巣炎, 先天性風疹症候群 を正確に理解しておくこと。
比較表
感染経路 代表的疾患
空気感染(飛沫核感染) 麻疹、水痘、結核
飛沫感染 インフルエンザ、ムンプス、風疹
接触感染 MRSA、帯状疱疹
経口感染 コレラ、赤痢、A型肝炎
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題69|感染症について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題69|感染症について正しいのはどれか。
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