学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1403

理由で解く 臨床医学各論

Q1403 その他の領域

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題68
問題
直径10mm以下の限局性隆起性の発疹はどれか。
選択肢
1 丘疹
2 紅斑
3 痂皮
4 鱗屑
解答
正解1(丘疹)
解説
✓ 1. 正しい
丘疹
丘疹とは直径10mm以下の限局性の隆起性皮疹(原発疹)である。皮膚面から隆起した充実性の小さな発疹で、表皮・真皮の細胞増殖や浮腫によって形成される。直径が10mmを超えると結節と呼ばれ、さらに大きいものは腫瘤と分類される。丘疹はアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、帯状疱疹など多くの皮膚疾患でみられる基本的な皮疹である。
✗ 2. 誤り
紅斑
紅斑は皮膚の発赤であり、皮膚面と同じ高さで隆起を伴わない。真皮の血管拡張による限局性の発赤で、指圧(硝子圧法)により消退するのが特徴である。紫斑との鑑別に硝子圧法が用いられ、紫斑は圧迫しても消退しない。
✗ 3. 誤り
痂皮
痂皮(かさぶた)は滲出液、血液、膿などが皮膚表面で乾燥・凝固して付着したものであり、続発疹(二次疹)に分類される。原発疹が治癒する過程で形成されるものであり、限局性隆起性発疹とは異なる。
✗ 4. 誤り
鱗屑
鱗屑はフケ状に剥離する角質片であり、続発疹(二次疹)に分類される。角化異常や炎症後の表皮ターンオーバー亢進によって生じる。乾癬や脂漏性皮膚炎などでみられ、限局性隆起性発疹ではない。
ポイント
  • 丘疹は直径10mm以下の限局性隆起性の原発疹であり、10mmを超えると結節と呼ぶ。紅斑は隆起しない発赤である。
  • 痂皮・鱗屑はいずれも続発疹(二次疹)に分類され、原発疹とは区別される。
  • 原発疹には丘疹・結節・紅斑・水疱・膿疱・膨疹などがあり、続発疹には痂皮・鱗屑・びらん・潰瘍・瘢痕などがある。
  • 重要用語: 丘疹, 結節, 原発疹, 続発疹, 10mm を正確に理解しておくこと。
比較表
皮疹名 分類 定義・特徴
丘疹 原発疹 直径10mm以下の限局性隆起性皮疹
結節 原発疹 直径10mm以上の限局性隆起性皮疹
紅斑 原発疹 皮膚面と同じ高さの発赤、圧迫で消退
水疱 原発疹 液体を含む隆起性皮疹
痂皮 続発疹 滲出液・血液の乾燥・凝固物
鱗屑 続発疹 角質のフケ状剥離
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題68|直径10mm以下の限局性隆起性の発疹はどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題68|直径10mm以下の限局性隆起性の発疹はどれか。
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