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理由で解く 臨床医学各論

Q0026 感染症

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題81
問題
潜伏期が最も短い食中毒の原因菌はどれか。
選択肢
1 ブドウ球菌
2 腸炎ビブリオ
3 サルモネラ属
4 ボツリヌス菌
解答
正解1(ブドウ球菌)
解説
✓ 1. 正しい
ブドウ球菌
ブドウ球菌食中毒は毒素型食中毒であり、食品中で増殖した黄色ブドウ球菌が産生する耐熱性エンテロトキシンを摂取して発症する。潜伏期間は2〜4時間と最も短い。既に産生された毒素を直接摂取するため、菌の増殖を待つ必要がなく、潜伏期間が極めて短い。
✗ 2. 誤り
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは感染侵入型の食中毒で、潜伏期間は10〜20時間である。生魚介類が原因食品であり、腸管内で菌が増殖する必要があるため潜伏期は長くなる。
✗ 3. 誤り
サルモネラ属
サルモネラ属は感染侵入型の食中毒で、潜伏期間は6〜48時間である。肉・卵・乳製品が原因食品となる。
✗ 4. 誤り
ボツリヌス菌
ボツリヌス菌は毒素型食中毒であるが、潜伏期間は18時間前後とブドウ球菌より長い。神経毒素が小腸から吸収されて弛緩性麻痺を引き起こす。
ポイント
  • 食中毒の潜伏期間の長短を覚えること。毒素型は潜伏期が短い傾向にあるが、ボツリヌスは例外的に毒素型でもやや長い。ブドウ球菌(2〜4時間)が最短である。
  • ブドウ球菌のエンテロトキシンは耐熱性(100度30分でも不活性化されない)であり、加熱調理では防げない点が重要である。
  • 重要用語: エンテロトキシン, 耐熱性, 毒素型食中毒, 潜伏期間 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因菌 食中毒の型 潜伏期間 毒素の耐熱性
ブドウ球菌 毒素型 2〜4時間(最短) 耐熱性あり
腸炎ビブリオ 感染侵入型 10〜20時間
サルモネラ 感染侵入型 6〜48時間
ボツリヌス 毒素型 18時間前後 易熱性(80度30分で失活)
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題81|潜伏期が最も短い食中毒の原因菌はどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題81|潜伏期が最も短い食中毒の原因菌はどれか。
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