学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0025

理由で解く 臨床医学各論

Q0025 感染症

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題81
問題
疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 猩紅熱 ― コプリック斑
2 破傷風 ― 牙関緊急
3 細菌性赤痢 ― 膿粘血便
4 ジフテリア ― 咽頭・喉頭偽膜
解答
正解1(猩紅熱 - コプリック斑)
解説
✓ 1. 誤り
猩紅熱 ― コプリック斑
コプリック斑は麻疹(はしか)に特徴的な口腔頬粘膜に出現する白色小斑点であり、猩紅熱の症状ではない。猩紅熱はA群溶血性連鎖球菌による感染症で、特徴的症状はイチゴ舌(舌乳頭の発赤)と口囲蒼白を伴う全身の点状紅斑である。猩紅熱の症状として「イチゴ舌」「口囲蒼白」がみられ、コプリック斑は麻疹の項に分類される。
✗ 2.
破傷風 ― 牙関緊急
✗ 正しい。破傷風では外毒素テタノスパスミンにより随意筋の痙攣が起こり、咬筋の痙攣による牙関緊急(開口障害)は初発症状として特徴的である。この組合せは正しい。
✗ 3.
細菌性赤痢 ― 膿粘血便
✗ 正しい。細菌性赤痢では赤痢菌が大腸粘膜に潰瘍を形成し、出血・膿性滲出液の過剰分泌により膿粘血便をきたす。この組合せは正しい。
✗ 4.
ジフテリア ― 咽頭・喉頭偽膜
✗ 正しい。ジフテリアではジフテリア菌が気道に感染して灰褐色の偽膜を形成し、咽頭から喉頭へと広がる。この組合せは正しい。
ポイント
  • コプリック斑は麻疹に特異的な口腔内所見であり、猩紅熱のイチゴ舌と混同しないこと。ともに口腔内に変化がみられるが、コプリック斑は頬粘膜の白色斑点、イチゴ舌は舌乳頭の発赤である。
  • 細菌感染症の特徴的症状の組合せは頻出テーマであり、各疾患固有の症状を確実に覚えること。
  • 重要用語: コプリック斑(麻疹), イチゴ舌(猩紅熱), 牙関緊急(破傷風), 偽膜(ジフテリア) を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的症状 病原体
猩紅熱 イチゴ舌、口囲蒼白、全身紅斑 A群溶血性連鎖球菌
麻疹 コプリック斑、二峰性発熱、発疹 麻疹ウイルス
破傷風 牙関緊急、後弓反張、痙笑 破傷風菌
細菌性赤痢 膿粘血便、腹痛、発熱 赤痢菌
ジフテリア 咽頭偽膜、心筋障害、神経障害 ジフテリア菌
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題81|疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題81|疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手