学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0021

理由で解く 臨床医学各論

Q0021 感染症

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題83
問題
細菌性肺炎で変化しないのはどれか。
選択肢
1 赤血球数
2 CRP 値
3 赤血球沈降速度
4 白血球数
解答
正解1(赤血球数)
解説
✓ 1. 誤り
赤血球数
赤血球数は細菌性肺炎では通常変化しない。赤血球は骨髄で産生され、寿命は約120日であり、急性の細菌感染症の影響を直接受けない。ただし、長期にわたる慢性感染症では二次的に貧血を来すこともあるが、急性期の指標としては変動しない。
✗ 2.
CRP 値
✗ 正しい。CRP(C反応性蛋白)は炎症に伴い肝臓で産生される急性期蛋白質であり、細菌感染症では著明に上昇する。細菌性肺炎では特に高値を示し、感染の重症度や治療効果の判定にも用いられる。
✗ 3.
赤血球沈降速度
✗ 正しい。赤血球沈降速度(赤沈・ESR)は炎症性疾患で亢進する。細菌性肺炎でもフィブリノゲンや免疫グロブリンの増加により赤沈は亢進する。
✗ 4.
白血球数
✗ 正しい。白血球数は細菌感染により増加し、特に好中球が増加する(核の左方移動を伴うこともある)。白血球増多は細菌感染の重要な指標である。
ポイント
  • 細菌感染症の炎症マーカーとして、CRP上昇・赤沈亢進・白血球増多(好中球増多)の3つを確実に覚えること。赤血球数はこれらとは異なり急性感染では変動しない。
  • CRPとESRはともに炎症の指標だが、CRPの方が感度が高く迅速に変動する。CRPは数時間以内に反応するのに対し、ESRは数日遅れて変動する。
  • 白血球増多では好中球が優位に増加し、核の左方移動(幼若好中球の増加)を伴うことが細菌感染の特徴である。
  • 重要用語: CRP, 赤沈, 白血球数, 好中球増多 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 細菌性肺炎での変化 意義
CRP 著明に上昇 急性期蛋白、感染の重症度判定
赤沈(ESR) 亢進 非特異的炎症マーカー
白血球数 増加(好中球優位) 細菌感染の指標
赤血球数 変化しない 急性感染では影響を受けない
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題83|細菌性肺炎で変化しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題83|細菌性肺炎で変化しないのはどれか。
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