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理由で解く 臨床医学各論

Q0006 感染症

出典:あマ指 第32回(2024) 問題47
問題
介護保険施設で、MRSAの保菌者が確認されたときの対応として最も適切なのはどれか。
選択肢
1 入所者全員の保菌の有無を調べる。
2 接触感染予防策としてアルコール手指消毒剤を使用する。
3 保菌者のレクリエーションへの参加を制限する。
4 保菌者は入浴を控えさせる。
解答
正解2(接触感染予防策としてアルコール手指消毒剤を使用する)
解説
✗ 1. 誤り
入所者全員の保菌の有無を調べる。
入所者全員の保菌の有無を調べることは通常不要である。保菌者が確認された場合は適切な感染対策(手指衛生、標準予防策、接触予防策)を実施すれば十分である。MRSAは健常者にとって病原性が低く、保菌そのものは問題とならない。全員検査は費用対効果の面からも推奨されない。
✓ 2. 正しい
接触感染予防策としてアルコール手指消毒剤を使用する。
MRSAの保菌者が確認された場合、接触感染予防策としてアルコール手指消毒剤の使用が最も適切な対応である。MRSAは接触感染が主な伝播経路であり、手指衛生が感染拡大防止に最も重要である。標準予防策に加えて接触感染予防策を実施し、処置前後の手指消毒を徹底する。アルコール手指消毒剤はMRSAに有効である。
✗ 3. 誤り
保菌者のレクリエーションへの参加を制限する。
MRSA保菌者のレクリエーションへの参加を制限する必要はない。適切な手指衛生を行えば社会活動の制限は不要であり、QOL(生活の質)の観点からも制限すべきでない。保菌者の隔離や活動制限は過剰対応である。
✗ 4. 誤り
保菌者は入浴を控えさせる。
MRSA保菌者の入浴を控えさせる必要はない。入浴順を最後にするなどの配慮は行うこともあるが、入浴自体を禁止する理由はない。入浴後の浴槽清掃と手指衛生を徹底すれば十分である。
ポイント
  • MRSAは接触感染が主な伝播経路で、手指衛生(アルコール手指消毒)が最重要な対策である
  • 保菌者全員の検査や社会活動の制限は不要で、適切な感染対策(標準予防策+接触予防策)を実施する
  • MRSAは健常者には病原性が低く、保菌そのものは問題にならない
  • 過剰な隔離や活動制限はQOLを損なうため避けるべき
  • 重要用語: MRSA、接触感染予防策、手指衛生 を正確に理解しておくこと。
比較表
対策 内容 MRSA保菌者への適用
標準予防策 手指衛生、個人防護具使用 全入所者に実施
接触予防策 手袋・ガウン着用、専用器具使用 保菌者に追加実施
飛沫予防策 サージカルマスク 不要(飛沫感染しない)
空気予防策 N95マスク、陰圧個室 不要(空気感染しない)
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題47|介護保険施設で、MRSAの保菌者が確認されたときの対応として最も適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題47|介護保険施設で、MRSAの保菌者が確認されたときの対応として最も適切なのはどれか。
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