学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ A. 原発性糸球体腎炎 / Q0396

理由で解く 臨床医学各論

Q0396 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題90
問題
「72歳の女性。頻尿と尿意切迫感を主訴に来院した。尿一般検査と尿細菌検査に異常はなかった。腹部超音波検査で残尿はみられなかった。」生活指導について適切なのはどれか。
選択肢
1 坐位時間を長くする。
2 骨盤底筋訓練を行う。
3 水分摂取を控える。
4 尿意を感じたらすぐに排尿する。
解答
正解2(骨盤底筋訓練を行う。)
解説
✗ 1. 誤り
坐位時間を長くする。
坐位時間を長くすることは過活動膀胱の改善にはつながらない。長時間の坐位はむしろ骨盤底筋群の筋力低下を助長する。適度な運動により全身の筋力維持を図ることが推奨される。
✓ 2. 正しい
骨盤底筋訓練を行う。
骨盤底筋訓練は過活動膀胱に対する行動療法として有効である。骨盤底筋群を意識的に収縮・弛緩させる訓練を繰り返すことで、膀胱の支持力が強化され、尿意切迫感や切迫性尿失禁の改善に効果がある。膀胱訓練(排尿間隔を徐々に延長する)と組み合わせるとさらに効果的である。
✗ 3. 誤り
水分摂取を控える。
水分摂取を過度に控えることは脱水や尿路感染のリスクを高めるため適切でない。適度な水分摂取は必要であり、極端な制限は推奨されない。ただし就寝前の過剰な水分摂取は控えるとよい。
✗ 4. 誤り
尿意を感じたらすぐに排尿する。
尿意を感じたらすぐに排尿する習慣は、膀胱容量をさらに減少させ、頻尿の悪化を招く。膀胱訓練として排尿を少し我慢して膀胱容量を徐々に増やしていくことが推奨される。
ポイント
  • 過活動膀胱の行動療法として骨盤底筋訓練と膀胱訓練が重要である。骨盤底筋訓練は膀胱支持力を強化し、膀胱訓練は排尿間隔を延長して膀胱容量の増大を図る。
  • 水分制限や即座の排尿は逆効果であることを理解する。
  • 重要用語: 骨盤底筋訓練、膀胱訓練、排尿間隔延長、行動療法 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題90|「72歳の女性。頻尿と尿意切迫感を主訴に来院した。尿一般検査と尿細菌検査に異常はなかった。腹部超音波検査で残尿はみられなかった。」生活指導について適切なのはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題90|「72歳の女性。頻尿と尿意切迫感を主訴に来院した。尿一般検査と尿細菌検査に異常はなかった。腹部超音波検査で残尿はみられなかった。」生活指導について適切なのはどれか。
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