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理由で解く 理学療法士

QP61P033 理学療法評価学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問33
問題
SIASで正しいのはどれか。
選択肢
1 上肢触覚は手背で評価する。
2 上肢関節可動域は肩関節屈曲で評価する。
3 手指テストで集団伸展が可能なら1Cである。
4 股屈曲テストでは座位保持を介助しても構わない。
5 膝・口テストは麻痺肢手部を同側大腿上より挙上する。
解答
正解4(股屈曲テストでは座位保持を介助しても構わない。)
解説

SIASの股屈曲テスト(下肢近位運動機能)は座位で行い、座位保持が困難な場合は介助してよい。

SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)は脳卒中の機能障害を運動・筋緊張・感覚・関節可動域・体幹・高次脳機能など多面的に評価する総合的評価法である。下肢近位(股)の運動機能テストは座位で股関節を屈曲させる課題で行い、体幹機能が不十分で座位保持が困難な場合には座位を介助して実施してよい(下肢の随意運動を評価する検査であり、座位保持能力そのものを問うものではないため)。各項目の検査肢位・判定基準を正確に押さえることが求められる。

✗ 1. 誤り
上肢触覚は手背で評価する。
SIASの触覚は上肢では手掌(手のひら)で評価するのが標準であり手背ではない
✗ 2. 誤り
上肢関節可動域は肩関節屈曲で評価する。
上肢の関節可動域テストは肩の外転で評価する(下肢は膝伸展)。肩屈曲ではない
✗ 3. 誤り
手指テストで集団伸展が可能なら1Cである。
SIASの上肢遠位(手指)テストは0〜5の段階評価であり、1A/1B/1Cといった細分は用いない(1A〜1CはBrunnstrom等の別体系の表現に近い)
✓ 4. 正しい
股屈曲テストでは座位保持を介助しても構わない。
座位で行い座位保持困難時は介助可。下肢近位の随意運動を評価する趣旨に合致する
✗ 5. 誤り
膝・口テストは麻痺肢手部を同側大腿上より挙上する。
膝口テスト(上肢近位運動)は膝上に置いた麻痺手を挙上して口元まで運ぶ課題で、反復と対側(口方向)への動きが要点であり『同側大腿上より挙上する』という表現は正確でない
ポイント
  • SIAS=脳卒中の総合的機能評価(運動・感覚・筋緊張・可動域・体幹・高次脳など)
  • 下肢近位(股屈曲)テストは座位で実施、座位保持は介助可
  • 上肢ROMは肩外転、下肢ROMは膝伸展で評価
比較表
SIAS運動機能テストの検査肢位(要点)
項目内容
上肢近位(膝口テスト)麻痺手を口元へ反復運搬
上肢遠位(手指テスト)手指の個別・集団運動、0〜5点
下肢近位(股屈曲テスト)座位で股屈曲、座位保持は介助可
下肢遠位(足パットテスト)座位で足関節背屈反復
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