学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP61A024

理由で解く 理学療法士

QP61A024 理学療法治療学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午前 問24
問題
両側支柱付き長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。
選択肢
1 外側支柱の高さは大転子である。
2 下腿半月の位置は腓骨頭から5〜6cm下である。
3 膝継手の位置は大腿骨顆部の2〜3cm下である。
4 足継手の位置は内果と外果の中央を結ぶ線である。
5 大腿下位半月と膝継手の位置は下腿半月と膝継手までの距離と等しい。
解答
正解5(大腿下位半月と膝継手の位置は下腿半月と膝継手までの距離と等しい。)
解説

膝継手を中心に、大腿下位半月までの距離と下腿半月までの距離を等しく配置するのが正しい。継手軸は関節軸に一致させる。

両側支柱付き長下肢装具の適合では、機械的継手軸を生体の関節運動軸に一致させ、半月(カフ)を圧迫や神経障害を避けた位置に置くことが原則である。膝継手は膝関節裂隙(内転筋結節付近、大腿骨内側顆上縁)の高さに合わせ、これを中心として大腿下位半月と下腿半月をほぼ対称(等距離)に配置することで、支柱への荷重や制動が均等になる。腓骨頭直下は総腓骨神経の圧迫による下垂足を生じうるため、下腿半月はこの部を避ける。足継手は内果と外果を結ぶ線(果部を通る距腿関節軸)に一致させる。

✗ 1. 誤り
外側支柱の高さは大転子である。
外側支柱上端は大転子より下(会陰部を避けた高さ)で、大転子の高さそのものではない
✗ 2. 誤り
下腿半月の位置は腓骨頭から5〜6cm下である。
腓骨頭直下の総腓骨神経を避けて配置するが、下腿半月は腓骨頭のより下方(腓腹部)に置く。5〜6cm下という記述は適合基準として正しくない
✗ 3. 誤り
膝継手の位置は大腿骨顆部の2〜3cm下である。
膝継手は膝関節裂隙(大腿骨内側顆上縁の内転筋結節付近)の高さに合わせるべきで、顆部の2〜3cm下ではない
✗ 4. 誤り
足継手の位置は内果と外果の中央を結ぶ線である。
足継手は内果と外果を結ぶ距腿関節軸に一致させる。単純な中央ではなく、内果がやや高く外果がやや低い解剖学的軸である
✓ 5. 正しい
大腿下位半月と膝継手の位置は下腿半月と膝継手までの距離と等しい。
大腿下位半月と膝継手の距離=下腿半月と膝継手の距離:膝継手を中心に上下の半月を等距離に配置するのが正しい
ポイント
  • 継手軸は生体の関節軸に一致させる
  • 膝継手=膝関節裂隙(内転筋結節付近)の高さ
  • 腓骨頭直下は総腓骨神経麻痺を避けるため半月を置かない
  • 膝継手を中心に大腿・下腿半月を等距離配置
比較表
長下肢装具の継手・半月の適合基準
部位適合の目安
膝継手軸膝関節裂隙(内転筋結節付近)
足継手軸内果と外果を結ぶ距腿関節軸
下腿半月腓骨頭直下(総腓骨神経)を避ける
半月配置膝継手を中心に上下等距離
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