学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP61A016
理由で解く 理学療法士
頸部前屈(起き上がり時の頸屈曲)で背中から下肢へ走る電撃様痛はLhermitte徴候。頸髄後索の脱髄を反映し、多発性硬化症に特徴的。
多発性硬化症では中枢神経の脱髄が多巣性・時間的に多発する。頸部を前屈すると背部から四肢・体幹へ電撃様の痛み・しびれが走る現象をLhermitte徴候といい、頸髄後索の脱髄病変が機械的伸張で異常放電することによる。本例の「起き上がり(頸部前屈)時に背中から下方への電撃痛」はこれに合致する。Barré徴候は錐体路障害での上肢回内・落下、Gowers徴候は近位筋筋力低下(筋ジストロフィー等)での登はん性起立、Horner徴候は交感神経障害による縮瞳・眼瞼下垂・発汗低下、Uhthoff徴候は体温上昇で神経症状が一過性に悪化するMSの現象で、いずれも本例の電撃痛とは異なる。
| 徴候 | 内容 |
|---|---|
| Lhermitte | 頸部前屈で電撃痛(後索脱髄) |
| Uhthoff | 体温上昇で症状一過性悪化 |
| Barré | 錐体路障害で上肢回内下降 |
| Horner | 縮瞳・眼瞼下垂・発汗低下 |
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