学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP61A012

理由で解く 理学療法士

QP61A012 理学療法評価学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午前 問12
問題
病的反射の検査で正しいのはどれか。
図
選択肢
1 Chaddock反射
2 Hoffmann反射
3 Oppenheim反射
4 Trömner反射
5 Wartenberg反射
解答
正解1(1)
解説

病的反射は刺激部位・刺激方向と陽性反応の組合せまで正確に覚える。図と名称が正しく対応しているのはChaddock反射だけである。

病的反射は錐体路(上位運動ニューロン)障害で脱抑制されて出現する徴候で、下肢では母趾の背屈、上肢では母指・示指の屈曲を陽性とする。Chaddock反射は外果の下方を後方から前方へこすると母趾が背屈するもので、図1は刺激部位・刺激方向・反応のいずれも一致している。Oppenheim反射は脛骨前面(脛骨稜)を上から下へ強く圧しながらこすり下ろす方法だが、図3は足底の外側縁を踵から母趾側へこすっており、これはBabinski反射の刺激法である。Hoffmann反射は中指末節の爪を背側から掌側へ弾いて母指・示指の屈曲をみる。Trömner反射は逆に中指末節の掌側を下から上へ弾いて同じ反応をみる。図2は掌側から打腱器で叩き、図4は末節を上から下へ弾いており、この2つは刺激法が入れ替わっている。Wartenberg反射は検者と患者が屈曲した指を互いに鉤状に組んで引き合い、母指の屈曲・内転が起これば陽性だが、図5は指の組み方と引く向きが基準と異なる。したがって正しく描かれているのは1である。

✓ 1. 正しい
Chaddock反射
外果の下方を後方から前方へこすり母趾背屈をみる図で、刺激部位・方向・反応とも正しい
✗ 2. 誤り
Hoffmann反射
Hoffmann反射は中指の爪を掌側へ弾く。図は掌側から打腱器で叩いておりTrömner反射の刺激法
✗ 3. 誤り
Oppenheim反射
Oppenheim反射は脛骨前面を上から下へ圧しこする。図は足底をこすりBabinski反射の刺激法
✗ 4. 誤り
Trömner反射
Trömner反射は中指末節の掌側を下から上へ弾く。図は上から下へ弾いておりHoffmann反射の刺激法
✗ 5. 誤り
Wartenberg反射
屈曲した指を互いに鉤状に組み引き合い母指の屈曲・内転をみる。図は組み方と引く向きが基準と異なる
ポイント
  • 病的反射=錐体路(上位運動ニューロン)障害で出現
  • Babinski:足底外側を踵→母趾側、母趾背屈が陽性
  • Chaddock・Oppenheim・Gordonも母趾背屈が陽性
比較表
主な病的反射と刺激法
反射刺激部位・方法陽性所見
Babinski足底外側を踵→母趾球へこする母趾背屈・他趾開扇
Chaddock外果の下方をこする母趾背屈
Oppenheim脛骨前面を上から下へ圧迫母趾背屈
Hoffmann/Trömner中指末節を弾く母指・示指屈曲
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