学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第10章 ▸ 実地 / QP61A010
理由で解く 理学療法士

成長期・膝周囲(脛骨近位骨幹端)・ALP上昇・骨形成と骨破壊が混在し軟部進展を伴う腫瘤は骨肉腫の典型像。
単純X線では小児らしく骨端線が開存し、脛骨近位の骨幹端に骨硬化と骨破壊(骨透亮)が混在する病変を認め、骨皮質の不整や骨外への骨膜反応様変化がみられる。MRIでは脛骨近位骨幹端から骨髄内へ不均一な信号の腫瘤が広がり、骨皮質を越えて軟部組織へ進展している。骨端線が開存する成長期(12歳)に、膝周囲(脛骨近位骨幹端)で、骨形成と骨破壊が混在し軟部進展を伴う腫瘤という所見は、骨肉腫の典型像である。臨床的にも約2か月の持続する膝関節痛・安静時痛、外傷歴なし、炎症反応正常でALP上昇という経過が骨肉腫を強く支持する。炎症反応正常・無発熱は骨髄炎を、外傷歴なし・腫瘤形成は骨挫傷や疲労骨折を、骨端線開存の小児という年齢は軟骨肉腫を、それぞれ否定的にする。したがって最も考えられるのは骨肉腫である。
| 疾患 | 好発年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 骨肉腫 | 10〜20代 | 膝周囲、ALP上昇、Codman三角、安静時痛 |
| 骨髄炎 | 小児〜全年齢 | 発熱・炎症反応上昇 |
| 軟骨肉腫 | 中高年 | 軟骨性悪性腫瘍 |
| 疲労骨折 | スポーツ選手 | 反復負荷、運動時痛 |
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