学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP60P009
理由で解く 理学療法士

膝90度屈曲・足底接地位で脛骨近位部を後方へ押す後方引き出しテストは後十字靱帯(PCL)の評価法である。
図は、患者が背臥位で膝関節を約90度屈曲し足底を台に接地した状態で、検査者が両手で下腿近位部(脛骨近位)を把持し、矢印の示すとおり脛骨を後方へ押し込んでいる場面である。この「膝90度屈曲・足底接地位で脛骨近位部を後方へ押す」手技は後方引き出しテスト(posterior drawer test)であり、脛骨の後方への異常移動(後方不安定性)をみることで後十字靱帯(PCL)の損傷を評価する。同じ肢位で脛骨を前方へ引けば前方引き出しテスト(前十字靱帯の評価)となるが、本図の力の方向は後方であるため対象は後十字靱帯である。側副靱帯は外反・内反ストレステスト、半月板はMcMurrayテスト等で評価するため、いずれも本図の手技には該当しない。20歳男性・転倒後の膝不安定感という病歴とも矛盾しない。したがって正答は2。
| 検査 | 対象靱帯 |
|---|---|
| 前方引き出し・Lachman | 前十字靱帯(ACL) |
| 後方引き出し・sag sign | 後十字靱帯(PCL) |
| 外反ストレス | 内側側副靱帯(MCL) |
| 内反ストレス | 外側側副靱帯(LCL) |
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