学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP60P002
理由で解く 理学療法士

小児で片側大腿骨頭骨端核の扁平化・硬化・分節化を認めればPerthes病を疑う。
本像は骨端線が開存する小児の骨盤(両股関節)正面X線である。患者右側(画像左「右」側)の大腿骨頭骨端核が、健側である左側と比べて明らかに小さく、高輝度(硬化性)を呈し、扁平化かつ分節化(フラグメント化)している。これは骨頭への血行障害による特発性大腿骨頭壊死、すなわちPerthes病の典型的所見である。Perthes病は4〜8歳前後の男児に多く、片側性・跛行・股関節痛で発症し、X線経過で硬化期→分節期→再骨化期の変化を示す。他の選択肢との鑑別では、大腿骨頭すべり症は骨端の後内方への『すべり(位置ずれ)』が特徴で骨端核自体の壊死性扁平化は主体でないこと、単純性股関節炎はX線がほぼ正常であること、発育性股関節形成不全は臼蓋形成不全や骨頭の外上方偏位が主体で本像の骨頭位置は保たれること、成人型の大腿骨頭壊死症は骨端線閉鎖後の年齢層で扱われることから、いずれも本像の所見(片側骨端核の扁平・硬化・分節化)と合致しない。したがって疑うべき疾患はPerthes病である。
| 疾患 | 好発年齢・特徴 |
|---|---|
| 発育性股関節形成不全(DDH) | 乳児期、臼蓋形成不全・脱臼 |
| 単純性股関節炎 | 幼小児、一過性・X線正常 |
| Perthes病 | 4〜8歳男児、骨頭阻血性壊死 |
| 大腿骨頭すべり症 | 10〜16歳の肥満男子、骨端すべり |
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