学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP59P016

理由で解く 理学療法士

QP59P016 理学療法評価学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問16
問題
心電図を図に示す。考えられるのはどれか。
図
選択肢
1 心房細動
2 心房粗動
3 房室ブロック
4 心室細動
5 心室期外収縮
解答
正解5(心室期外収縮)
解説

先行するP波を伴わない幅広いQRSが早期に出現し、代償性休止を伴う波形は心室期外収縮(PVC)。

図では基本調律の合間に、先行するP波を伴わず幅広い(≥0.12秒)QRS波が予定より早期に出現し、その後に代償性の休止期を伴っている。これは心室内の異所性興奮による心室期外収縮(PVC)の典型像である。他の不整脈はP波や基線の性状、RR間隔の特徴が異なり鑑別できる。

✗ 1. 誤り
心房細動
P波が消失し細動波(f波)を認め、RR間隔が絶対性不整となる。単発の幅広QRSとは異なる
✗ 2. 誤り
心房粗動
鋸歯状の粗動波(F波)を認める。本図の所見と合わない
✗ 3. 誤り
房室ブロック
PR間隔の延長やP波とQRSの脱落・解離が特徴。早期出現の幅広QRSではない
✗ 4. 誤り
心室細動
無秩序で不規則な波形が連続し規則的QRSを認めない致死的不整脈。単発の早期収縮とは異なる
✓ 5. 正しい
心室期外収縮
P波を伴わない幅広QRSが早期出現し代償性休止を伴う。図に合致
ポイント
  • PVC=先行P波なし・幅広QRS・早期出現・代償性休止
  • AF=P波消失・f波・RR絶対性不整、AFL=鋸歯状F波
  • VFは規則的QRSを欠く致死的不整脈
比較表
主な不整脈の心電図所見
不整脈特徴的所見
心房細動P波消失・f波・RR絶対性不整
心房粗動鋸歯状のF波
房室ブロックPR延長・P-QRS脱落/解離
心室細動無秩序な波形・規則的QRSなし
心室期外収縮早期出現の幅広QRS・P波なし
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