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理由で解く 理学療法士

QP59P004 理学療法評価学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問4
問題
51歳の女性。突然の意識障害で急性期病院に搬入された。意識レベルは JCSIII‐200。血圧182/102 mmHg。心拍数72/分。項部硬直は陽性。発症時の頭部を図に示す。
この患者で疑う疾患はどれか。
図
選択肢
1 髄膜炎
2 脳腫瘍
3 脳膿瘍
4 くも膜下出血
5 急性硬膜下血腫
解答
正解4(くも膜下出血)
解説

脳底槽を白く満たす星型(ヒトデ状)の高吸収域は、くも膜下出血に特徴的な非造影CT所見である。

非造影頭部CTの脳底槽レベルにおいて、本来は脳脊髄液で低吸収(黒色)に描出されるべき脳底槽(鞍上槽)が高吸収(白色)に置き換わり、中脳を取り囲む星型/五角形(ヒトデ状)を呈している。この高吸収は両側シルビウス裂および前方の大脳半球間裂にも及んでおり、くも膜下腔に血液が貯留していることを示す。これはくも膜下出血(SAH)の最も典型的なCT所見であり、脳底槽レベルはSAH検出に最も適した断面である。三日月型の硬膜下血腫像、腫瘤影(腫瘍・膿瘍)、髄膜炎を示す所見はいずれも認めない。したがって疑う疾患はくも膜下出血であり、公式正答[4]と整合する。

✗ 1. 誤り
髄膜炎
本CTに髄膜炎を示唆する所見はなく、非造影CTでは通常診断困難
✗ 2. 誤り
脳腫瘍
脳底槽の高吸収は腫瘤ではなく、占拠性病変や正中偏位を認めない
✗ 3. 誤り
脳膿瘍
リング状病変や膿瘍腔はなく、所見と合致しない
✓ 4. 正しい
くも膜下出血
脳底槽(鞍上槽)を白く満たす星型(ヒトデ状)の高吸収域が両側シルビウス裂・半球間裂へ及び、SAHの典型的CT像である
✗ 5. 誤り
急性硬膜下血腫
頭蓋内板に沿う三日月型の辺縁性高吸収域はなく該当しない
ポイント
  • 突然の意識障害+項部硬直=くも膜下出血を疑う
  • 原因の多くは脳動脈瘤破裂
  • CTでくも膜下腔の高吸収域
比較表
急性頭蓋内病変の鑑別
疾患特徴
くも膜下出血突然発症・項部硬直・CTでくも膜下腔高吸収
髄膜炎発熱・項部硬直・亜急性
急性硬膜下血腫外傷歴・三日月状高吸収
脳腫瘍緩徐進行性
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