学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP59A009
理由で解く 理学療法士
脳挫傷後の脱抑制・人格変化・易怒性・社会的配慮の欠如は前頭葉(とくに眼窩・前頭前野)障害を示唆。前頭葉機能を評価するFABが最優先。
本症例は脳挫傷後に、几帳面で温厚だった性格が自己中心的・粗暴へと変化し、他者への配慮を欠く脱抑制的な言動が目立っている。これは前頭葉、とくに前頭前野・眼窩前頭皮質の障害による社会的行動障害・人格変化・脱抑制を示す典型像である。FAB(Frontal Assessment Battery:前頭葉機能検査)は概念化・知的柔軟性・運動系列・干渉抑制・GO/NO-GO・把握行動の6課題からなり、前頭葉機能を簡便に評価できるため、この患者の障害像に最も適合し優先度が高い。MMSEは全般的認知機能のスクリーニングで前頭葉機能の評価には特化せず、Rey複雑図形検査は視覚構成・視覚記憶、SLTAは失語症、ASIAは脊髄損傷の評価であり、本例の前頭葉症状の把握には不向きである。
| 検査 | 主な評価対象 |
|---|---|
| FAB | 前頭葉機能(遂行・抑制など) |
| MMSE | 全般的認知機能のスクリーニング |
| Rey複雑図形検査 | 視覚構成・視覚性記憶 |
| SLTA | 失語症(言語機能) |
| ASIA | 脊髄損傷の運動・感覚 |
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