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理由で解く 理学療法士

V-slope法(横軸VO2・縦軸VCO2)ではVCO2/VO2の傾きが1未満から1超へ折れ曲がる点=AT(嫌気性代謝閾値)。ATのVO2を体重で割り3.5mL/min/kgで除せばMETsが求まる。糖尿病・心臓リハの運動処方はAT強度が基本で、本問はAT時VO2約1200→約6METsが正答。
自転車エルゴメーターのランプ負荷で行う心肺運動負荷試験(CPX)の目的は、この患者に安全で有効な有酸素運動の強度、すなわちAT(嫌気性代謝閾値)を求めることです。糖尿病でインスリン治療中の症例では、AT前後の中等度強度が推奨されるため、「指導すべき適切な運動強度」=AT相当のMETsを答えます。別冊No.2はV-slope法のプロットで、横軸に酸素摂取量(VO2)、縦軸に二酸化炭素排出量(VCO2)をとり、45°基準線(VCO2=VO2、RER=1.0)が示されています。ATは、乳酸の重炭酸緩衝でCO2排出が増えVCO2/VO2の傾きが1未満から1超へ折れ曲がる屈曲点で判定します。本図ではこの屈曲点(45°線上に置かれた水色十字)がVO2≒1200mL/minに読み取れ、これをATとします。1METが3.5mL/min/kg、体重55kgなので1MET=192.5mL/min。AT時のMETs=1200÷55÷3.5≒6.2METsとなり、最も近い「約6METs」(選択肢4)が正解です。各選択肢のVO2は3→約578、4→約770、5→約963、6→約1155、7→約1348mL/minで、6METsのみがATのVO2(約1200)に合致します。3〜5METsはATに達しておらず強度不足、7METsはATを超えて過負荷となるため誤りです。
| VO2(mL/min/kg) | METs |
|---|---|
| 約10.5 | 3METs |
| 約14 | 4METs(本問のAT相当) |
| 約17.5 | 5METs |
| 約21 | 6METs |
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