学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP58P097

理由で解く 理学療法士

QP58P097 臨床医学大要

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問97
問題
精神遅滞の発症と関連がない疾患はどれか。
選択肢
1 Klinefelter症候群
2 Prader‐Willi症候群
3 Turner症候群
4 Wallenberg症候群
5 West症候群
解答
正解4(Wallenberg症候群)
解説

Wallenberg症候群は延髄外側の脳梗塞(延髄外側症候群)で、知的障害とは無関係。他の4疾患は染色体異常や乳児てんかんで知的障害を伴いうる。

精神遅滞(知的障害)と関連する疾患を選別する設問。Wallenberg症候群は椎骨動脈・後下小脳動脈領域の梗塞による延髄外側症候群で、めまい・嚥下障害・温痛覚障害・Horner徴候などをきたす脳血管障害であり、知的障害を伴う先天性疾患ではないため関連がない。Klinefelter症候群(47,XXY)とTurner症候群(45,X)は性染色体異常で軽度の発達・学習の問題を伴いうる。Prader‐Willi症候群(15番染色体異常)は知的障害・肥満・筋緊張低下を特徴とし、West症候群(点頭てんかん)は乳児期のてんかん性脳症で高率に精神運動発達遅滞を残す。

✗ 1. 正しい
Klinefelter症候群
47,XXYの性染色体異常で学習・発達の問題を伴いうる(関連あり)
✗ 2. 正しい
Prader‐Willi症候群
15番染色体異常で知的障害・肥満・筋緊張低下を伴う(関連あり)
✗ 3. 正しい
Turner症候群
45,Xの性染色体異常で軽度の発達の問題を伴いうる(関連あり)
✓ 4. 誤り
Wallenberg症候群
延髄外側の脳梗塞で知的障害とは無関係な脳血管障害(関連なし=正解)
✗ 5. 正しい
West症候群
乳児期の点頭てんかんで精神運動発達遅滞を伴う(関連あり)
ポイント
  • Wallenberg症候群=延髄外側症候群(脳梗塞)
  • West症候群=点頭てんかん、発達遅滞を残す
  • Prader‐Willi・Klinefelter・Turnerは染色体異常で知的障害を伴いうる
比較表
各疾患の本態と知的障害の有無
疾患本態知的障害
Klinefelter症候群47,XXY 性染色体異常伴いうる
Prader‐Willi症候群15番染色体異常あり
Turner症候群45,X 性染色体異常軽度伴いうる
Wallenberg症候群延髄外側の脳梗塞なし
West症候群乳児てんかん(点頭てんかん)あり
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