学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP61P091

理由で解く 理学療法士

QP61P091 臨床医学大要

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問91
問題
痙直型よりアテトーゼ型の脳性麻痺で特徴的なのはどれか。
選択肢
1 視覚障害
2 知的障害
3 てんかん
4 歩行障害
5 不随意運動
解答
正解5(不随意運動)
解説

アテトーゼ型は大脳基底核障害による不随意運動が中核症状。痙直型は錐体路障害による筋緊張亢進が主体。

脳性麻痺は病型により責任病巣が異なる。アテトーゼ型は核黄疸などによる大脳基底核(線条体・淡蒼球)障害を背景とし、意図に反した持続的でよじれるような不随意運動(アテトーゼ)と動揺性の筋緊張を特徴とする。一方、痙直型は錐体路(皮質脊髄路)障害により筋緊張亢進・痙性・折りたたみナイフ現象・腱反射亢進を呈する。てんかんや知的障害は痙直型(特に両麻痺・四肢麻痺)で合併頻度が高く、アテトーゼ型では相対的に少ない。したがって両者を鑑別する特徴はアテトーゼ型でみられる不随意運動である。

✗ 1. 誤り
視覚障害
脳室周囲白質軟化症を伴う痙直型両麻痺などで合併しやすく、アテトーゼ型に特徴的ではない
✗ 2. 誤り
知的障害
痙直型(四肢麻痺など皮質障害の広い型)で合併が多く、アテトーゼ型はむしろ知能が保たれやすい
✗ 3. 誤り
てんかん
大脳皮質障害を伴う痙直型で合併頻度が高い。アテトーゼ型は基底核病変が主で合併は少ない
✗ 4. 誤り
歩行障害
どの病型でも運動障害として生じ、アテトーゼ型に特異的ではない
✓ 5. 正しい
不随意運動
大脳基底核障害によるアテトーゼ型の中核症状で、痙直型との鑑別点
ポイント
  • アテトーゼ型=大脳基底核障害=不随意運動・動揺性筋緊張
  • 痙直型=錐体路障害=筋緊張亢進・てんかん・知的障害の合併多い
  • アテトーゼ型は知能が保たれやすい
比較表
脳性麻痺の主な病型
病型責任病巣特徴
痙直型錐体路(皮質脊髄路)筋緊張亢進・痙性・腱反射亢進、てんかん/知的障害合併多い
アテトーゼ型大脳基底核不随意運動・動揺性筋緊張、知能は保たれやすい
失調型小脳運動失調・平衡障害・企図振戦
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