学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP58P098

理由で解く 理学療法士

QP58P098 臨床医学大要

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問98
問題
親しい人間関係を構築できず、奇異な考え方や風変わりな行動が継続してみられ、パーソナリティ障害を指摘された。最も考えられるのはどれか。
選択肢
1 演技性パーソナリティ障害
2 回避性パーソナリティ障害
3 猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害
4 シゾイド〈統合失調質〉パーソナリティ障害
5 統合失調型パーソナリティ障害
解答
正解5(統合失調型パーソナリティ障害)
解説

親密な関係の欠如に加え、奇異な考え・風変わりな行動(認知や知覚の歪み、魔術的思考)が持続するのは統合失調型(schizotypal)パーソナリティ障害の特徴。

設問の「親しい人間関係を構築できない」に「奇異な考え方・風変わりな行動」が加わる点が鑑別の鍵である。統合失調型パーソナリティ障害はA群に属し、親密な関係の欠如に加えて認知・知覚の歪み(関係念慮、魔術的思考、奇異な信念)や風変わりな言動・外見を特徴とし、これが最も合致する。シゾイド(統合失調質)は関係への無関心・孤立が中心だが奇異な思考は目立たない。猜疑性(妄想性)は他者への不信・猜疑が中心。演技性は過度な情動表出と注目希求、回避性は拒絶への恐れによる対人回避(親密さは望むが避ける)で、いずれも「奇異な考え・風変わりな行動」の記載に合わない。

✗ 1. 誤り
演技性パーソナリティ障害
過度な感情表出・注目希求が特徴で奇異な思考は該当しない
✗ 2. 誤り
回避性パーソナリティ障害
拒絶を恐れ対人接触を避けるが、奇異な考えは特徴でない
✗ 3. 誤り
猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害
他者への不信・猜疑が中心で風変わりな行動が主症状ではない
✗ 4. 誤り
シゾイド〈統合失調質〉パーソナリティ障害
対人関心の乏しさ・孤立が中心だが奇異な思考・行動は目立たない
✓ 5. 正しい
統合失調型パーソナリティ障害
親密な関係の欠如+認知/知覚の歪み・奇異な考え・風変わりな行動が特徴で最も合致
ポイント
  • 統合失調型=親密さの欠如+奇異な考え・風変わりな行動(認知/知覚の歪み)
  • シゾイドは孤立が中心で奇異な思考は目立たない
  • A群(猜疑性・シゾイド・統合失調型)は奇妙・風変わりが共通テーマ
比較表
A群パーソナリティ障害の鑑別
中心的特徴
猜疑性(妄想性)他者への不信・猜疑
シゾイド(統合失調質)対人関心の乏しさ・孤立・感情表出の乏しさ
統合失調型親密さの欠如+奇異な考え・風変わりな行動・認知知覚の歪み
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