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理由で解く 理学療法士

QP58P044 理学療法治療学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問44
問題
脊髄小脳変性症患者の四つ這いでのバランス練習で最も難易度が高いのはどれか。
選択肢
1 一側下肢挙上
2 一側上肢挙上
3 対側上下肢挙上
4 同側上下肢挙上
5 四つ這い位保持
解答
正解4(同側上下肢挙上)
解説

支持基底面が最も狭く重心の対角線移動が大きい『同側上下肢挙上』が最も難易度が高い。

四つ這いは両手・両膝の4点支持で始まり、支える四肢を減らすほど支持基底面が狭くなりバランス保持が難しくなる。四つ這い位保持(4点支持)が最も易しく、一肢挙上(3点支持)、二肢挙上(2点支持)の順に難しくなる。二肢挙上のうち対側(右手+左膝など)を挙げると残る支持点が対角線上にあり支持基底面が比較的保たれるが、同側(右手+右膝)を挙げると残る支持点が反対側の対角線上の2点のみとなり、支持基底面が極端に狭く重心の側方移動が大きくなって最も不安定になる。運動失調のある脊髄小脳変性症では姿勢制御が障害されるため、この難易度差を利用して段階的に負荷を上げる。

✗ 1. 誤り
一側下肢挙上
3点支持。二肢挙上より易しい
✗ 2. 誤り
一側上肢挙上
3点支持。二肢挙上より易しい
✗ 3. 誤り
対側上下肢挙上
2点支持だが残る支持が対角線上で基底面が保たれ、同側挙上より安定
✓ 4. 正しい
同側上下肢挙上
残る支持点が対角の2点のみで基底面が最も狭く最も不安定
✗ 5. 誤り
四つ這い位保持
4点支持で最も安定=最も易しい
ポイント
  • 支持点が少ないほど・支持基底面が狭いほど難易度が高い
  • 同側挙上>対側挙上>一肢挙上>四点保持の順で難しい
  • 運動失調では段階的な難易度設定でバランス練習
比較表
四つ這いバランス練習の難易度
肢位支持点難易度
四つ這い保持4点最も易
一肢挙上3点
対側上下肢挙上2点(対角保持)
同側上下肢挙上2点(対角のみ)最も難
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