学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP58P017
理由で解く 理学療法士
重症筋無力症は易疲労性が特徴。運動は過用性筋力低下を避け、低負荷から漸増する。
重症筋無力症(MG)は神経筋接合部でアセチルコリン受容体に対する自己抗体により神経筋伝達が障害され、反復使用で筋力が低下する易疲労性(日内変動・使用による増悪)を特徴とする。したがって理学療法では過用(オーバーワーク)による筋力低下を避け、疲労を残さない低負荷から漸増する運動が原則で、選択肢2が正しい。血清CKは筋線維破壊(筋炎・筋ジストロフィーなど)の指標でありMGでは通常上昇せず運動量の指標にならない(1は誤)。MGの病態は筋力低下であり筋緊張亢進(痙縮)ではないため、痙縮に用いるボツリヌス毒素療法の適応ではない(3は誤)。クリーゼでは呼吸筋(横隔膜・肋間筋)の筋力低下により換気量が低下するため、閉塞性ではなく拘束性換気障害を念頭に置く(4は誤)。体温上昇(高温)で神経伝導が障害され症状が増悪するのはUhthoff現象=多発性硬化症の特徴で、MGの中核所見ではない(5は誤)。MGでは易疲労性を踏まえた運動量管理とクリーゼ時の呼吸管理が要点となる。
| 疾患 | 運動上の注意点 |
|---|---|
| 重症筋無力症 | 易疲労性。過用を避け低負荷から漸増 |
| 多発性硬化症 | 高温で増悪(Uhthoff現象)、環境温に注意 |
| 筋ジストロフィー | 過用性筋力低下に注意、CK上昇を伴う |
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