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理由で解く 理学療法士

上肢Brunnstromステージ Ⅱ では麻痺側上肢を支持に使えないため、起き上がりは非麻痺側で押して行う。段差・更衣・入浴は先行肢の原則で判定する。
右片麻痺で上肢Ⅱ・下肢Ⅲ、T字杖と短下肢装具で自宅内歩行が可能な症例である。上肢Ⅱでは麻痺側上肢にほとんど随意性がなく体重支持に使えないので、起き上がりは非麻痺側(左)の前腕と手でベッドを押して行うのが安全かつ確実である。1の図は麻痺側を上にした側臥位から両下肢をベッド端に下ろし、非麻痺側の上肢で押し起きる方法で、この原則にかなう。段差の昇降は「昇りは健側から、降りは患側から」が原則で、昇るときは健側を先に上げて麻痺側は伸展位で支え、降りるときは麻痺側を先に下ろして健側で体を制御する。2の図は装具をつけた麻痺側を先に段へ上げ、3の図は健側を先に下ろしており、いずれも逆である。更衣は「着患脱健」で、ズボンも麻痺側の脚から先に通すが、4の図は健側から通している。入浴では麻痺側の感覚が鈍く熱傷の危険があるため、健側から湯に入れて湯温を確かめるが、5の図は麻痺側を先に浴槽へ入れている。以上より、ADL指導として最も適切なのは1である。
| ステージ | 上肢の状態 | ADL上の位置づけ |
|---|---|---|
| I | 弛緩性麻痺 | 廃用手 |
| II | 連合反応・共同運動出現初期 | 廃用手〜補助手困難 |
| III | 共同運動が随意的に可能 | 補助手 |
| IV〜V | 分離運動出現 | 補助手〜実用手 |
| VI | ほぼ正常 | 実用手 |
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