学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP58P006
理由で解く 理学療法士

開眼で小さく閉眼で著明に拡大する重心動揺(Romberg徴候陽性)は後索=深部感覚障害を示し、亜急性連合性脊髄変性症を示唆する。
図は重心動揺図で、左が開眼、右が閉眼を示す。開眼では重心の動揺軌跡が中心付近(おおむね±2cm以内)に密に集中し動揺は小さいが、閉眼では左右−6〜+4cm程度まで動揺範囲が著明に拡大している。開眼で安定・閉眼で著明に悪化するこのパターンはRomberg徴候陽性に相当し、姿勢保持を視覚入力に強く依存している=深部感覚(後索・固有感覚)障害の存在を示す。選択肢のうち後索(深部感覚路)を障害するのは亜急性連合性脊髄変性症(ビタミンB12欠乏)であり、閉眼で動揺が増大する本図の所見と一致する。皮膚筋炎・ALS・ポストポリオ症候群は筋・運動ニューロン障害で感覚系は保たれRomberg陰性、Shy-Drager症候群は小脳・自律神経障害主体で後索型のパターンとは異なる。したがって可能性が最も高い疾患は亜急性連合性脊髄変性症である。
| 型 | Romberg | 代表病態 |
|---|---|---|
| 後索性(深部感覚性) | 陽性(閉眼で悪化) | 亜急性連合性脊髄変性症 |
| 小脳性 | 陰性(開閉眼で不変) | 多系統萎縮症等 |
| 前庭性 | 偏倚傾向 | 前庭障害(眼振あり) |
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