学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP58P004

理由で解く 理学療法士

QP58P004 理学療法評価学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問4
問題
Down症候群が示す特徴的な姿勢はどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解2(2)
解説

Down症候群は全身の筋緊張低下を反映し、背臥位で両股が外転外旋する蛙肢位(figure 2)が特徴的である。

Down症候群では全身の筋緊張低下(hypotonia/floppy infant)が最も特徴的な所見であり、背臥位にすると重力に抗しきれず両下肢が股関節で大きく外転・外旋し、膝を曲げた大腿が床に平らに広がる「蛙肢位(frog-leg position)」をとる。上肢も脱力して頭の脇に投げ出される。図2はこの蛙肢位・脱力した四肢を明確に描いており、Down症候群の低緊張姿勢に一致する。他の図は、抗重力伸展が可能な腹臥位姿勢(4)や、四肢が伸展・半屈曲した通常の仰向け・うつ伏せ姿勢(1・3)、片脚を挙上した姿勢(5)であり、いずれも著明な全身性低緊張の蛙肢位を示していない。したがって正答は2である。

✗ 1. 誤り
1
上肢を軽く挙上し下肢を伸展させたほぼ通常の仰向け姿勢で、著明な低緊張は示していない
✓ 2. 正しい
2
蛙肢位(frog-leg)=低緊張姿勢:背臥位で両股関節が大きく外転・外旋し、膝を曲げた大腿が床に平らに広がり、上肢も脱力して頭の脇に置かれている。全身の筋緊張低下(hypotonia)を反映したDown症候群に特徴的な姿勢である
✗ 3. 誤り
3
うつ伏せで頭部を側方に向け四肢を軽く屈曲した姿勢で、低緊張の蛙肢位ではない
✗ 4. 誤り
4
両手・前腕で体を支え頭部と胸を持ち上げており、抗重力活動が可能な姿勢でむしろ筋緊張の保たれた発達的姿勢を示す
✗ 5. 誤り
5
一側の股・膝を屈曲して下肢を挙上した姿勢で、全身性の低緊張を示す蛙肢位ではない
ポイント
  • Down症候群=筋緊張低下+関節弛緩
  • 背臥位で蛙肢位(股関節外転外旋)
  • 痙性麻痺の伸展・屈曲姿勢とは対照的
比較表
筋緊張と特徴的姿勢
病態筋緊張姿勢の特徴
Down症候群低下蛙肢位・四肢外転外旋、力なく広がる
痙直型脳性麻痺亢進はさみ肢位・伸展/屈曲パターン
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